メンテナンス

チョークを開けっ放しで使ったらエンジンが止まった対処は?

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チョークを開けっ放しで使ったらエンジンが止まった対処は?

耕耘機なんですが、

エンジン始動してチョーク弁を開けっ放しで使っていたら、

エンジンが止まってしまった・・・

と言う質問がありました。

解説していきますね。

Question

うちの耕耘機についてなんですけど、

家庭菜園をやっていて、

祖父の使っていた耕耘機を昨年修理して、

今年の春先は使えていました。

一度、しまっておいて、

秋になって使おうと思って引っ張り出してきたんです。

チョーク弁を開けて燃料を「運転」にして、

ヒモを引っ張ってエンジンを始動させたんです。

そうやってエンジンを始動させたんですが、

その後、

そのままチョーク弁を開けっぱなしで運転し続けていたんです。

すると、

何メートルか移動しただけでエンジンが止まってしまって、

その後、

うんともすんとも言いません。

全くエンジンがかからないんです。

どうやったらエンジンがかかる様になるでしょう?

分かったら教えてもらえませんか?

Answer

エンジンが一度かかって、

すぐにエンジンストップをしてしまうのには、

原因が2つ考えられます。

一つは「ガソリンの劣化」。

耕耘機の保管場所にもよるんですが、

ガソリンが劣化してしまって、

エンジンの燃焼室で爆発が起こらなくなってしまっているのかもしれません。

つまり、

ガソリンが劣化して火が付かないんですね。

この場合は、

ガソリンを入れ替えるしかないですねぇ。

ついでにキャブレターも掃除した方が良いかもしれませんね。

そして、

もう一つは、「点火プラグの被り」ですね。

まず、チョーク弁を開きっぱなしと言うのは語弊があって、

チョーク弁は引くと閉まるんです。

閉まる事によって、

空気を薄くして、

ガソリンとエアの混合気に火を付けやすくしてくれているんです。

ですので、

チョーク弁を開いているのではなく、

チョーク弁を閉じているんですね。

その事によって、

空気が薄くなるんですが、

実は、

チョーク弁を引っ張りっぱなしにしておくと、

ガソリンが濃すぎて点火プラグが濡れてしまって被ってしまうんです。

エンジンが止まった時の対処方法

まず最初にやる対処方法

対処方法としては、

何度もエンジンをかけて、

燃焼室の混合気を出してあげることもできますが、

点火プラグを外してあげて、

まずは点火プラグを乾かす。

そして、

燃焼室も同時に乾かす。

と言う感じでやればエンジンもかかりやすくなります。

つまり、

点火プラグが被っているので、

物理的に乾かしてあげてから、

エンジンをかけてください。

これでも掛からない時の対処方法は

次に疑うのはキャブレターの詰まりです。

先程も話ししましたが、

燃料の劣化が考えられるんです。

もし、燃料が劣化しているとしたら、

キャブレターが詰まってしまっている可能性も考えられますので、

キャブレターの分解清掃をやってください。

この場合、

エンジンは掛かりますので、

泡状のキャブクリーナーで充分です。

エアクリーナーのエレメントを外して、

そこに、

泡のキャブクリーナーを吹きかけ、

エンジンを吹かしてあげれば、

キャブレターの詰まりは解消します。

やってみてください。

<ここでチョーク弁の解説>

チョーク弁と言うのは、

車にも昔はありましたよね。

もちろんバイクにも存在します。

チョーク弁のそもそもの使用理由は、

「冬の朝の寒い時間にエンジンをかける為」に使用するもんなんですね。

つまり、

冬と言うのは、

気温が落ちています。

気温が落ちていると、

空気が軽くなって、

キャブレターに流入する空気の量が多くなるんです。

すると、

キャブレターから発射されるガソリンと空気の混合気に変化が起きて、

空気の量が多くなるんです。

すると、

空気の量が多くガソリンの量が少なくなるので、

点火しにくくなるんです。

この現象を抑える為に、

チョーク弁を引いて、

空気の流入量を抑えてあげる事で、

正常な混合気を作ってあげる事ができる様になるので、

エンジンがかかりやすくなるんですね。

つまり、

今回の質問の考察をすると、

恐らく、チョークを引くほど気温が低くないんだと思います。

だから、

点火プラグが被ってしまうのではないかと・・・。

チョーク弁は、

エンジンをかけて温まったら、

戻してあげるのが必要なんです。

いつまでも引っ張っている物ではありません。

機械ですので、

正しく利用してくださいね。

そして、

農機具などは、

長期間使用していない時に、

ちゃんとしまってあげないと燃料が簡単に詰まってしまいます。

そこで、

燃料が詰まってしまう時などの対処方法を書いておきますね。

農機具を長期間使用しない時に注意すべき事

●ガソリンエンジンの場合(混合油含)

燃料コックをOFFにしてからエンジンをかけます。
そして、
エンジンが止まるまで回します
エンジンが止まったら、
キャブのドレンから燃料を抜きます。
次に、
タンクから燃料を抜きます。
・刈払機の場合はタンクを空にしてからエンジンをかけ、止まるまで動かしておきます。

●ディーゼルエンジンの場合

燃料を満タンにして保管してください。
※これをしてなくてエンジンが始動しない場合、
キャブレターのオーバーホールをします(メーカーに依頼してください)
プラグを外して数度のクランキングをして 燃料を吐き出します
(エンジンオイル、キャブ、プラグなど交換が必要な時もあります)
ディーゼルの場合は状態によりますがエア抜きをします(メーカーに依頼してください)

●他の原因

マフラーの噴出し口にハチや虫が巣を造ることがあります、針金等で取り除くなどして確認してください。

チョークの事でもうちょっと詳しく知りたい方は、

チョークの役割と仕組みを書いておきましたので、

コチラを読んでみてください。

▲チョークの役割と仕組み▲(サイト内リンク)

チョークについては、

誤解している方が多いので、

正しい理解をして、

正しく使用してくださいね。

「チョーク」の正しい使用方法は?

1.まずは「チョーク」を「開」の状態でエンジンをかけてみます。

2.寒い時期はこれでは1発でかからないので、

「チョーク」をちょっとだけ「閉じて」エンジンかけてみます。

3.これでエンジンがかからない時は「チョーク」を更に「閉じて」エンジンを、

2~3回かけてみます。

4.ここまでやってもエンジンがかからない場合は、

「チョーク」を更に開けてエンジンをかけてみます。

5.『「チョーク」を少し「閉じる」そしてエンジンをかける』を何度か繰り返すと、

爆発音が出ます。

6.爆発音が聞こえたら「チョーク」を「開いて」再度エンジンをかけます。

7.これで充分エンジンは始動を始めます。

いかがだったでしょう。

以上が「チョーク」の使用方法です。

こうやって全くかからない時は、

チョークの他に以上があるかもしれません。

メンテナンスしてあげてください。

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