トラクターのクーラント(冷却水)交換は自動車の物でもОK?
トラクターのクーラント(冷却水)の交換について質問がありましたので、
解説していきます。
ご確認ください。
Question
トラクターのクーラント(冷却水)について教えてください。
現在、クボタのトラクターを使っているのですが、
クーラント(冷却水)が古くなってきてるので、
自分で交換しようと思っています。
使用するクーラント(冷却水)は、
ホームセンターなどで売っている車用の物で良いのでしょうか?
それとも、
クボタの純正をしないとダメなんでしょうか。
宜しくお願いします。
Answer
結論から言うと、
トラクターなど農機具の、クーラント(冷却水)の交換は、
ホームセンターで売っている自動車のものでОKです。
ホームセンターには、
クーラント(冷却水)の稀釈済みの物が売られているので、
こちらだと楽ですよ。
どうせなら、
ついでに、
エンジンオイル、
ミッションオイル、
なども交換してみてはいかがですか。
それでは、
ここでラジエータークーラント(冷却水)の交換方法を解説していきます。
ラジエータークーラント(冷却水)の交換方法
クーラント(冷却水)の交換は、
必ずエンジンが冷えている時に行いましょう。
暖気後に行うと圧力がかかってしまって、
クーラント(冷却水)が噴き出してきて火傷を負うことがあります。
まずは、
①ラジエーターの下部にあるコックを緩めてクーラント(冷却水)を抜いていきます。
クーラント(冷却水)が出てきたら、
更にコックを緩めて、ラジエーターの上のキャップを取ってください。
これで、
じゃんじゃんクーラント(冷却水)が出てきますので、
クーラント(冷却水)を抜ききってください。
ラジエーターに入っているクーラント(冷却水)が出きったら、
一度、ラジエーターの下のコックを閉めてください。
その後、
②真水をラジエーターキャップを外して入れていってください。
※稀にラジエーターからではなくサブタンクから入れる車体もあります。
そして、
真水を入れ終えたら、
ラジエーターキャップを閉めて、
エンジンをかけます。
数分エンジンを動かした後、
エンジンが冷えるのを待って、
エンジンが冷えたら再度、ラジエーターの下部のコックを緩めて、
中の水を抜いてあげます。
こうする事で、
最初に抜いた時に、
ウォーターポンプなどに残っていた抜けきれなかったクーラントが、
しっかり抜けてくれます。
この真水を入れる作業を2回~3回繰り返すと、
完璧にクーラント(冷却水)を抜くことができるので、
繰り返して行ってください。
③水が抜けたら、
クーラント(冷却水)を取扱説明書の通りに水で混合して、
ラジエーターから水と混合したクーラント(冷却水)を入れていきます。
クーラント(冷却水)を入れる時は、
ラジエーターから溢れるまで入れてあげましょう。
④エンジンを始動して完全にエア抜きをします。
ラジエータキャップを閉めずにエンジンを始動します。
アイドリングやや高めで(1300~1500回転)放置します。
始動後、ポコポコと小さな泡がでてきます。
6~8分くらいでサーモスタットが開き循環し始めるので、水面があぶつきながら下がります。
この時、多少こぼれるかもしれませんが、気にせず1分くらい放置してください。
(この1分間でエアが抜けます。)
その後エンジンを停止し、減った分の冷却水を口元一杯まで追加します。
※地域の気温と湿度によって、冷却水の温度上昇時間は異なります。
そして、
ラジエータキャップを閉めてください。
右に回して1段2段といった感じの手応えがあり、
確実に閉めたキャップは、取っ手の部分が横一列に並ぶ状態になります。
この後、直ぐにエンジンを始動し、
アイドリングやや高めで(1300~1500回転)15分くらい放置します。
エンジン停止後1時間くらい経過したら、サージ・タンクの水量を点検してください。
上限レベル近くあればOKですが、
減っていたら上限レベル近くまで入れてください。
但し、上限レベルを超えないでください。
大凡で構いません。
注:この時、ラジエータキャップを外して量を確認しないようにしましょう。
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