農機具用の混合ガソリンの運搬は、買った時の容器で良いの?
農業をしていると、
時々、ガソリンを持ち運ばないといけない時がありますよね。
そんな時、
みなさんはどうしてるのでしょうか?
ガソリンって揮発性の高いものですし、
もちろん燃えやすいので、
取り扱いに注意が必要です。
思いつきで灯油を入れるプラスチック容器に入れる様なことはやめましょう。
Contents
Question
農機具用の混合ガソリンの持ち運びは、
購入時に入っていた容器で良いのでしょうか?
農機具の燃料タンクや、
携行缶に移して運ばないといけないのでしょうか?
Answer
混合ガソリンは、
ホームセンターでも販売していますが、
販売している容器での持ち運びはO.K.です。
灯油用のプラスチック容器での運搬はNGです。
それでは、
ガソリンの運搬について、
解説が全く不足しているので、
一個一個解説していこうと思います。
Q1:灯油用のプラスチック容器でガソリンを運ぶことができる?
ガソリンは灯油用のプラスチック容器で運ぶことはできません。
ガソリンの運搬は、プラスチック容器の場合、最大10リットルまでとなっています。
しかし、
ガソリン用としての性能試験が行われていない容器では、
運搬はできません。
Q2:ガソリンを運ぶときの容器はどんな容器?
危険物保安技術協会の性能試験確認を受けた金属容器が推奨されています。
性能試験確認を受けた容器には、
『試験確認済証KHK危険保安技術協会』の表示がされています。
また、
危険物保安技術協会が10リットル以下のプラスティック容器でガソリン用としての、
性能試験確認をおこなった容器は現在のところ存在しません。
ワンボックスタイプの自動車や乗用車などでガソリンを運搬する場合は、
消防法により22リットル以下の性能試験に適合した金属容器に限られます。
運搬する時は、
容器のフタをしっかり締め、
上向きにして、
転倒しない様に容器を固定する様に、
消防法でも示されています。
Q3:灯油用のプラスチック容器にガソリンを入れた時の危険性
灯油用のプラスチック容器にガソリンを入れると、
プラスチック容器が侵されて、変形し、漏れる可能性があります。
また、
ガソリンの蒸気圧は灯油の蒸気圧と1桁違うため、
キャップなどが劣化すると、
蒸気圧に耐えられなくなり、
ガソリンの蒸気が漏れだす危険性があります。
プラスチック容器やポリ容器は、
ガソリンとの摩擦で静電気が溜まりやすく、
フタを開けた瞬間に放電して、
ガソリンの蒸気に引火し、火災になったケースが多々あります。
金属製の容器であれば静電気が逃げやすいので、より安全です。
Q4:ガソリンを自動車で運ぶときの注意する点は?
乗用車等(荷台が一緒になったワンボックスカーを含む。)でガソリンを運搬する場合は,容量22リットル以下の金属製容器(ガソリン携行缶)に貯蔵してください。蓋をしっかり閉め,上向きにして倒れないように固定して運搬してください。
Q5:ガソリンを容器に入れる時は?
いくら性能試験に合格している容器であっても、
一般の方が個人でガソリンスタンドに行って、
自分でガソリンを容器に入れる事はできません。
ガソリン携行缶などにガソリンを入れる時は、
ガソリンスタンドの従業員の方を呼んで、
適正な容器であることを確認してもらいます。
そして、
従業員の方にガソリンを入れてもらってください。
また、
ガソリンスタンドによっては、
営業方針でガソリンを容器に詰め替える事は禁止しているお店もあるので、
そこは確認して行ってください。
Q6:ガソリン携行缶で持ち歩く時の注意点
まず、ガソリンの特性は以下の通りです。確認してください。
①引火点が低いので、とても引火しやすい
②揮発性が非常に高く、蒸気は比重が重く、滞留しやすい
③流動等の際に発生した静電気が蓄積しやすい
と、こんな特性があります。
ですので、
取扱いの際は、説明書に従い、
こぼれたり、あふれたりしない様に注意をしてください。
万一、流出した場合は、回収・除去を行って、火気使用禁止などの措置が必要です。
また、容器から蒸気が流出しない様に容器を密栓し、貯蔵してください。
そして、
容器から出して使う場合は、
火気や高温部から離して使用することが大切です。
更に、
静電気からの着火を防ぐために金属製の容器を使用してください。
また、
地面に直接置くなどをして、静電気を逃がす必要もあります。
コメント
③流動糖
ご指摘有難うございます。
恐らく、糖が等と言いたいのかなぁとさっしました。
有難うございます。
これからも誤字脱字があったらご指摘ください。