メンテナンス

農機具のハンチング(回転の不安定)を起こした時の対処法方

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農機具のハンチング(回転の不安定)を起こした時の対処法方

農機具のハンチングについて質問がありましたので、

回答していきますね。

※ハンチングとは・・・
何らかしらの理由でエンジンの回転が不安定になる現象。
それは音の変化だけでなく、エンジン回転が上がったり下がったりするので、
エンジンをかけたら分かります。
英語表記は「Hunting」。
機械用語で「乱調」を意味し、動作が不安定になっている状態を表しています。

Question

今持っている農機具がハンチングしたので、

キャブレターを掃除しました。

横着をしまして、ドレンプラグだけを外し掃除して取り付けしたら、

パッキンの取り付け部分からガソリンが漏れ出しました。

製造メーカーはROBINです、

10年選手の管理機のためメーカーサポートを期待できそうもありません。

ROBINのサポートを引き継いでいるメーカーをご存じのでしたら、

お手数ですがお知らせいただけませんか。

パッキンはOリングではありません、段付きの特殊な形状です。

Answer

まず、

ROBIN(ロビン)はスバルの子会社です。

今もあると思いますよ。

10年ものの管理機であれば、

確かに部品は無い可能性もありますが、

一応、問い合わせてみてはいかがでしょう。

また、

パッキンであれば、

自作などでも可能なので、

チャレンジしてみてはいかがでしょう?

自作パッキンはコチラで紹介していますのでご確認ください。

古い農機具のガスケットやパッキンの代用品の手に入れ方&作り方

もしくは、

液体ガスケットであれば代用できるかもしれません。

そして、

本体の”おわん”の上のパッキンですが、

こちらはOリングです。

恐らく、変形しているだけなので、

心配は無用です。

ただ、

純正品でないと、

太さなどの理由から代用は難しいかもしれません。

もし予算に余裕があるのであれば、

互換製品でテストしてみるのもアリかと思います。

もしくは、

現在付いている変形した元のパッキンに、

プラス液体ガスケットを塗る事で代用も効きますので、

試してみてください。

そして、

ハンチングの具体的な対処方法なんですが、

ハンチングの具体的な対処方法

一番の原因は、

ガソリンのスムーズな流れと、

空気の流入の阻害が考えられます。

①ガソリンタンクの錆びを確認してください。

錆びがある様でしたら、錆びを取ってください。

②タンクのストレーナーの詰まりを取る。

ストレーナーんが詰まっている可能性もあるので、

ストレーナーを掃除してください。

③ストレーナーからキャブレターまでのホースの確認

ホースが劣化していたり、詰まっていたりしていませんか?

もし劣化しているなら交換、

詰まっているなら直してください。

④キャブレターの掃除

キャブレターの吸気や、

エンジンへの流入が上手くいっていないケースもありますので、

キャブレターを分解掃除してください。

これでハンチングは治るんですが、

これでは治らない場合もあります。

そんな時は・・・

⑤エアクリーナーの掃除

エアクリーナーのエレメントを確認して、

交換か清掃をしてあげてください。

⑥エアクリーナーからキャブレター間の接続

エアクリーナーボックスからキャブレター間の接続が上手くいっていないと、

二次エアーを吸っている可能性もあるので、

確認が必要です。

 

いかがだったでしょう?

以上の内容でチェックしていただければ、

ハンチングは直せる物ですので、

じっくり時間を取って、

しっかりチェックしてみてください。

ここまでやってもハンチングが直らない場合

キャブレタークリーナー (原液タイプ) 1L缶 3,630円

_______________________________________

漬け置きタイプのキャブクリーナー(原液タイプ)です。
洗浄力はかなり高いですので、注意してご使用ください。
メインジェットやスロージェットなどは、
1時間漬け置きするだけでメッキの様にキレイになります。
使用方法は、
ガソリン7に対してキャブクリーナー3の割合で混合してください。
ガソリン2.3ℓに対してキャブクリーナー1ℓとなります。
一回の液の仕様で約10個のキャブクリーナーを洗浄できます。
当商品はYamaha純正部品を使いやすい様に1ℓで小分けにして売られています。

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これだけやっても、

ハンチングが治らない場合があります。

そんな時の対処方法は・・・

キャブレターをしっかり全バラにしているでしょうか?

なんとなく「ここまでなら良いだろう・・・」と言う気持ちでキャブレターをばらしていたら、

汚れを見落とす場合がありますので、

しっかりバラシて掃除してください。

そして、

バラしたら、

液体のキャブクリーナーを使って、

一晩、浸け置きしておいてみてください。

これで掃除出来てなかった場所もキレイになるので、

ハンチングを直す事ができる場合もあります。

時々自慢げに「キャブレターをOHした!」と言っている人っているんですが、

フロートや、フロートの下にネジがあって、

そう言った隠れている部分をバラさない人もいるんですが、

そう言った箇所もバラシての大掃除が必要なので、

「ここまでで良いだろう・・・」などと言う事は言わずに、

しっかりバラす様にしましょう。

また、

キャブレターの装着はキチッと出来ているでしょうか?

キャブレターの装着で少しでも隙間があると、

2次エアを吸ってしまうので、

アイドリングがふらついたりもします。

キャブレターの装着は、

ちゃんとカチッとハマる場所がありますので、

そこを逃さず、しっかり装着してください。

そして・・・

まだ直らない場合は・・・

ガバナーの点検をしてください。

ガバナーとは、

アクセルワイヤーからキャブレターの接続部分ですね。

農機具によっては、

この接続が上手くない時があります。

動きが鈍くなっていたり、

接続箇所が以前バラシて組み立てる時に間違っていたりすると、

ハンチングが起きる事があるので、

確認&清掃が必要ですね。

また、

エアクリーナーはちゃんと入っているかも再度確認してください。

古くなった農機具の場合、

エアクリーナーのスポンジがエンジンに吸われてしまって、

跡形も無くなっている場合もあります。

そんな時は、

純正のエアクリーナーを買ってくるか、

スポンジを代用して作ってあげても良いです。

しかし、

食器用のスポンジで柔らかい物もあるので、

そういう物はエアクリーナーには使わない様にしましょう。

またエンジンに吸われて跡形もなくなってしまいます。

この辺りの点検をしっかりできればハンチングは怖くないですよ。

また、

「エアクリーナーが付いていない方が良い!」と勘違いしている方も多いですが、

エアクリーナーを外すと、

空気の流入量が多くなるので、

エンジンも回りやすくなるんですが、

空気の流入量が増えると言う事は、

「酸素が増えて爆発した時の温度が上がる」と言う事ですので、

エンジンにかかる負担が多くなってしまうんです。

オーバーヒートしやすくなるので、

おススメできません。

追伸

ここまでやってもハンチングが直らない場合・・・

しっかりキャブレターの掃除が出来ていない可能性があるので、

考え方を変えた方が良いかもしれません(笑)

「これで大丈夫だろう!」と言う考えは捨てましょう。

基本的なところからお話ししますが、

ハンチングは、

エンジンの低回転での不調・乱調です。

メインジェットと言うより、

パイロットジェット(スロージェット)の詰まりがほとんどの原因です。

パイロットジェットとエアスクリューは繋がっていますので、

・キャブレターの正面の小穴、

・メインジェットの手前の小穴、

この2つの穴が一番ポイントとなります。

この穴の通りが甘いんですね。

この2つの穴にキャブクリーナーを注入して、

各小穴からキャブクリーナーがしっかり噴き出すまで確実に通る様にしてください。

本当にハンチングでしたら、

この方法で直る可能性が高いです。

キャブクリーナー

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そして、

スロットルを上げていって、

スロットルの中~高位のエンジン回転時に、

エンジンの不安定さを感じる様であれば、

メインジェットが詰まっている可能性が高いですね。

中速から高速までの間で燃料の供給が足りていません。

ここで、

時々、やってしまう間違いなんですが、

エアクリーナーを外してしまう方がいらっしゃいます。

気持ちは分かるんですが、

エアクリーナーを外すと空気の量が多くなるので、

エンジンの温度が上がります。

効果としては、

エンジンのレスポンスが上がった気がするんですが、

ただ、回転しやすくなっただけで、

エンジンには爆発の温度が上がって負荷を多くしただけです。

エンジンには良くないので、やめましょう。

問題なのは、

燃料の噴出量が少ない事なので、

やり方をはき違えてはいけません。

中速から高速のエンジン回転数が不調であれば、

キャブレターをバラシて、

メインジェットを掃除してください。

ポイントを抑えてメンテナンスしてあげれば、

比較的、簡単にトラブルは解消できます。

また、

キャブレターの取り付けは正常に組み付いていますか?

キャブレターとエンジンの間には、

インシュレーターが普通はあります。

このインシュレーターに正確に組み付いていなかったら、

エンジンに混合器が入る時に、

二次エアーを吸ってしまうので、

エンジンの回転の不調が起こります。

キャブレターの取り付けが正常なのか?を必ず確認してください。

「大丈夫!大丈夫!」と言って、

ちょっとズレている事ってけっこうありますので、

バカにしないで、

必ず確認してください。

また、

キャブクリーナーは、

しっかり、

キャブクリーナーを使用しているでしょうか?

泡タイプと液体タイプとありますので、

エンジンの症状によって、

使い分けが必要ですが、

パーツクリーナーやブレーキクリーナーを使用していませんか?

パーツクリーナーの様なエアブロー的な掃除では、

スラッジによる詰まりは取れませんので、

いつまでたっても汚れは取れません。

必要な物をしっかり使ってメンテナンスしてくださいね。

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