トラクター(ディーゼル)のエンジンがかかりません!
オフシーズンで放置していたトラクターなんですが、
エンジンがかかりません。
どうやったらエンジンがかかりますか?
と言う質問がありました。
解説していきますね。
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Question
ヤンマー2T73でディーゼルなんですが、
オフシーズンで放置していたんですが、
エンジンがかからないんです。
スターターは回るんですが、
あと一歩?のところでかかりません。
エンジンを回していると、
「プスープスー」と音が聞こえます。
私に出来る事は全てやってみたんですが、
ダメでした。
私がやったのは、
燃料満タン、エンジンオイルの交換、ラジエーターのクーラントの補充。
恐らく、
他に見るべき箇所はあると思うんですが、
私には分かりません。
ご教授いただけますでしょうか?
Answer
「プシュー」と音がするのは、
ブローバイガスが抜ける音だと思われます。
圧縮がクランクに抜けるブローバイガスの音ですね。
原因の一つに燃料ポンプに燃料が行ってない事も
エンジンが掛からない理由に、
ガス欠が原因な事もあります。
こんな時は、
ホースを追っかけていって、
プライミングポンプを探してください。
このプライミングポンプを漕いで、
燃料を燃料噴射ポンプに送ってあげてください。
そして、
燃料噴射ポンプは、
ヘッドにある高圧配管の根本にある、
噴射ポンプの肩口のところのネジを締めてあげれば、
エア抜きが終了します。
こでれトラクターのエンジンはかかる様になると思いますよ。
もう一つの原因は燃焼室壁の温度の低下
ディーゼルエンジンの場合、
燃焼室の壁の温度が低いとエンジンがかからない事もあります。
そんな時は、
補助熱源のグローを使用してください。
朝一番の冷間時はクランキングによる燃焼室壁面の温度上昇が鈍く、始動不良を起こしてしまうことが原因です。
このため、ディーゼルエンジンには補助熱源としてグロープラグが装着されています。!
グローでエンジンを燃焼室壁を暖めたら、
エンジンが掛かりやすくなりますよ。
プライミングポンプとは・・・
プライマリーポンプとかプライマーポンプと言われていて、
燃料タンクからキャブレターまで伸びた燃料用のホースの真ん中に取り付けられていて、
エンジンを始動させる時に、
燃料の吸い込みを補助してくれる目的の部品なんです。
基本的な機能としては、
ディーゼルエンジンの場合、
燃料が切れた時、
燃料系統に空気が混入すると、
燃料噴射の障害になってしまうので、
給油をしてエンジンを始動させる時に、
このプライミングポンプの操作が必要になるんですね。
グローとは・・・
ディーゼルエンジンは、
先程も書きましたが、
燃焼室壁の温度が低すぎるとエンジンがかからないんです。
そして、
燃焼室壁の温度が低いと、
始動不良を起こすケースがあります。
こんな時は何をやってもかかりません。
そんな時に役立つのが補助熱源のグローなんです。
エンジンキーをON位置にすると、
数秒間「ブタのしっぽ」のようなランプが点灯します。
これは、グロープラグが予熱をしているサイン「グローランプ」です。
車種によってはエンジンキーを左に回して
グローランプが消灯するまで保持するものもあります。
それではグローランプが消灯したら予熱は完了しますので、
安心してエンジンをかけてください。
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