管理機(耕運機)のギアオイルって#80でも#90でも良いの?
管理機(耕運機)のギアオイルって#80でも#90でも良いの?
と言う質問があったので解説していきますね。
私は、
管理機のオイルでしたら、
80番でも90番でも構わず使っています。
1,000円~1,500円の4ℓ缶で買ってきて、
余ったら、油差しに入れて、
錆び止め、
草刈り機のギアケースなどですかねぇ。
わざわざ測り売りで買わなくても使い道はいろいろありますよ。
80Wですから、粘度は柔らかい方なので、
自動車のマニュアルミッションのギアオイルや、
寒冷地で冬季用のデフオイルとしても使用可能ですね。
まあ、たいていのものには使えてしまうけれど、
過度の発熱を伴うような、過酷な使い方は勘弁してね、というレベルです。
過酷の使用方法を考えているなら、
GL-4かGL-5のギアオイルを使用しても良いかもしれません。
90番位ですかね。
Wが付いているのは、ウインター(冬)表記なので、
Wの付いていない方が熱ダレに強いし硬いです。
ギヤ・オイルは、緩衝作用、冷却作用、洗浄作用、防錆作用があって、
機械的負担が大きいミッション、ギヤ専用に作られたオイルなんですね。
そして、
ギヤオイルは主に、
管理機のミッションやトラクタのフロント・アクスル、
そしてトラクタ作業機(ロータリ)などの油圧作動がない箇所に使われます。
また、
油圧作動があるトラクタ、コンバイン、田植機のミッションには、
これらの作用だけでなく、
油圧作動油としての性能を合わせ持っている専用ギヤ・オイルが使われていますね。
ギヤ・オイルの分類法も、
エンジンオイル同様に、
粘度による分類と性能、用途による分類の2種類があります。
粘度は
SAE(米国自動車技術協会)規格で、
性能・用途は
API(米国石油協会)サービス分類が使われる。
APIでの分類は、
特にギヤの種類による潤滑条件を考慮して、
ギヤ・オイルに要求される極圧性に重点を置いて分類されていますが、
石油留分だけではこれらのオイルが要求する耐荷重性能を引き出す事ができないので、
極圧剤が多量に使われています。
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