メンテナンス

農機具で統一した同じエンジンオイルを使う方法

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農機具で統一した同じエンジンオイルを使う方法

農家の方は、

比較的、トラクター、草刈り機、耕運機など、

複数の農機具を持っている方が多いものです。

そうなると、

どうしても、

その機械ごとにエンジンオイルを用意しないといけなくなってしまうんです。

もちろん、

ディーゼルエンジン用とガソリンエンジン用と言う事で言うと、

エンジンオイルは全く違う物になってしまいますが、

ガソリンエンジンであれば、

粘度とグレードについては、

それぞれの機械の定める条件さえ満たせば、

同じエンジンオイルを使っても問題ないものなんです。

ここでは、

エンジンオイルのグレードや粘度などについて、

解説していきますので、

参考にして、

エンジンオイルを統一して使える様に考えてみてください。

農機具のエンジンオイルのグレード比較

農機具のエンジンオイルの交換時期については、

春先や秋口などいろいろな説がありますが、

それぞれにメリット・デメリットがありますので、

農機具の使用環境に合ったオイル交換が大切になります。

エンジンオイルの種類

エンジンオイルには大きく分けて2種類のオイルがあります。

・鉱物油

原油(鉱物)から生成された比較的安価なエンジンオイルで、

普通に使われる一般的なオイルです。

・化学合成油

比較的高めのエンジンオイルです。

ナフサと言う成分から合成したオイルは安定性が高いですし、

洗浄力が良いです。

そして、

油膜形成力に優れる高性能な品質を前面に押し出しています。

エンジンオイル表記の見方

・SAE

潤滑油の粘度の規格を表しています。

オイル缶等にはSAEの表記がなく数字(10W-30)のみ記載してあることが多いです。

・10W-30

オイルの粘度を表しています。

10Wが低温環境下の性能(粘度)。

30が高温環境下での粘度を表しています。

・SL/CF

■SL:Sがガソリン用。Lがガソリンエンジンで用いた場合のグレード(等級)

■CF:Cがディーゼル用。Fがディーゼルエンジンで用いた場合のグレード(等級)

/を用いて併記されている場合には、

ガソリン用・ディーゼル用の双方でそれぞれ表記されたグレードとして使用することが出来る、

兼用オイルです。

SL(CF)一方のみの表記である場合、ガソリン(ディーゼル)専用オイルです。

オイルの粘度の考え方

粘度の高さを数字の大きさで表しています。

オイル粘度が性能を満たさない場合、

エンジンの摩耗が進み、

致命的なダメージを与えるために注意が必要です。

粘度が分からない方は、

必ず機械の表記と同じエンジンオイルを使用します。

農機具の粘度の見方が分からない場合は、

必ず、農機具の表記と同じ粘度のエンジンオイルを使用しましょう。

見方と意味の分かる方は、

環境に合わせて調整してみてください。

オイルのグレードの考え方

エンジンオイルには、洗浄能力などの違いから、

ガソリンエンジン用とディーゼルエンジン用の2種類がありますが、

実は、両方に使用できるエンジンオイルも存在します。

ガソリンエンジン用は「S」から始まって、

ディーゼルエンジン用は「C」から始まります。

そして、

次の文字は大きければ大きいほど高いグレードとなります。

基本的に、上位グレードであれば、下位グレードの基準を満たしていることから使用することが出来ます。

・ガソリンエンジンオイル

SA < SB < SC < SD < SF < SG < SH < SJ < SL < SM < SN

・ディーゼルエンジンオイル

CA < CB < CC < CD < CE < CF < CF-4

農業機械のエンジンオイルの選び方

農機具は比較的長く使用するので、

農機具の中には10年以上だったり、どうかすると20年以上使用する農機具も存在します。

古い農業機械のエンジンオイルのグレードは、ガソリンエンジンで「SD以上」、

ディーゼルエンジンで「CC以上」などがよく使用されていて、

現在市販されている製品と比較し、かなり低いグレード条件なんです。

だからと言って、

農機具に必要以上に高いグレードのエンジンオイルを使用すると、

オイルシールなどが劣化しやすくなり、

故障の原因にもなるので、

あまり高いグレードのエンジンオイルを使用するのも問題なんです。

ですので、

あくまでも、

必要な条件を満たしているグレードのエンジンオイルを使用するのが、

農機具のエンジンを長持ちさせるポイントとなります。

オイルの選択をするには・・・

合成油(高価)ではなく、鉱物油(安価)をあえて選択する。

合成油は、古い時代の機械(エンジン)では対応していないことがあります。

また、優れた洗浄力が結果的にエンジン内部のオイルシールを痛めることがあるため、

わざと鉱物油を使用します。

・SM、SN、CF-4等のハイグレードを選ばない。

現在市販されているエンジンオイルは、SL以上。CF以上が主流で、

これを下回るグレードのオイルを入手することはむしろ困難な状況です。

農業機械のエンジンオイルのグレードが低い場合、

安価なエンジンオイルでも十二分に性能条件を満たしてくれます。

不必要に高価なハイグレード(SM、SN、CF-4)を選ばないようにしましょう。

農機具のエンジンオイルの交換時期

トラクターのエンジンは出力の割に大きい排気量になっていて、

2,000回転前後の低回転で高出力を発揮します。

そして、

トラクターのエンジンのほとんどが水冷式のディーゼルエンジンなんですね。

そんな事もあって、

普通の乗用車と比べてエンジンオイルの交換時期は短く、

新車で購入した場合などは、

初回は50時間程度でオイル交換を行い、

2回目以降は100~200時間の使用でオイル交換をします。

とは言っても、

メーカーによってオイル交換の仕様も変わるので、

詳細は取扱説明書を確認する様にしましょう。

そして、

トラクターやコンバインもそうなんですが、

農機具は使用しない時期も多いので、

エンジンオイル自体が酸化しやすいのも事実です。

アワメーターに関わらず、

仕様して半年も経過したら、

エンジンオイルの交換をするのをおススメします。

トラクターを使い始める前の春先と、

繁忙期を終えてトラクターを使わなくなる秋口の年2回を定期のオイル交換時期として決めておくのも良いですね。

そう考えると、

最初に頭に入れるべき事は、

ある程度の頻度でオイル交換をするべきなんですが、

決して安い物ではないので、

グレードを最低限に落として、

オイルの交換頻度を高くすると考えておくと良いでしょう。

トラクターの耐用年数を伸ばすには・・・

トラクターの耐用年数は6~10年と言われていて、

耐用時間は最大で5,000時間程度と言われているんです。

もちろん、

使い方によってはこの耐用年数と耐用時間も伸ばす事ができます。

トラクターの耐用年数を伸ばすには、

トラクターの定期的なメンテナンスをする事が非常に大切になります。

特に、性能が落ちるのはエンジンで、

エンジンオイルの様な消耗品は定期的に交換を行い、

それ以外の部品などは、定期的に点検とメンテナンスを行う必要があります。

トラクターで作業していても、

異音がしたり、

液体が漏れてきたりしていたら、

トラブルを疑った方が良いです。

また、

細かい事ではありますが、

日常的にトラクターを掃除して清潔を保つ事で、

異常や故障を早期発見する事に繋がりますし、

トラブルを予防する事ができます。

トラクターやコンバイン、耕運機などは、

農作業には欠かせない器具と言っても良いと言えるでしょう。

普段の掃除の際によく観察して、

オイル交換などの定期的なメンテナンスを行う事が安全にもつながります。

結果的に農機具の寿命も伸ばす事に繋がりますので、

是非、定期的に点検の予定を入れてください。

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