管理機（ガソリンエンジン）アクセルを開けると止まります

管理機ガソリンエンジンのエンジンの始動は非常に良いです。

しかし、

アクセルを吹かしたり、

エンジンに負荷をかけて作業をしようとすると、

エンジンが止まってしまいます。

解決策を教えてください。

と言う質問がありました。

解説していきますね。

Question

管理機ガソリンエンジンのエンジンの始動は非常に良いです。

しかし、

アクセルを吹かしたり、

エンジンに負荷をかけて作業をしようとすると、

エンジンが止まってしまいます。

一応、キャブレターの掃除はしました。

エアクリーナーもオイルを適量入れてフィルターも掃除しました。

プラグからも火花は飛んでいます。

ここまでやってんですが、

原因が分かりません。

解決策を教えてください。

Answer

恐らく、車でもバイクでも良くある症状で、

アイドリングはするんですが、

アクセルを開けるとエンジンが止まってしまう症状なんだと思います。

これは、

大抵はキャブレターが詰まっているのがほとんどなんですが、

実は、

アクセル開度に合わせて燃料を送れていないのが原因なんですね（そもそもの考え方です）。

つまり、

アクセルを開けた時にアクセルを開けた分の燃料を送れていないんです。

もしくは、

空気をアクセル開度に合わせて送れていないのかもしれません。

ですので、

キャブレターとかエアクリーナー、点火プラグを鼻から疑うのは間違いなんですね。

前記の場合は、

燃料が薄い現象になっていて、

後記の場合は、

燃料が濃い現象が起こっています。

と言う事で、

ここまで言えば分かると思いますが、

燃料の通り道がちゃんと空いているのか？

もしくは、

空気の通り道がしっかり空いているのか？

これをチェックすれば大抵の症状は解決できます。

ですので、

「キャブレターを掃除したのに問題解決できない！」とお悩みのあなたなら、

やるべき事は分かりますよね？

それでは一個一個解説していきましょう。

「管理機（ガソリンエンジン）アクセルを開けると止まる」時の対処方法

1.まずはガソリンタンクの点検

ガソリンタンク内が錆びていませんか？

ガソリンタンクが錆びているのは致命的ですよ。

ガソリンタンクが錆びていると、

落ちた錆びがストレーナーに入って、

ストレーナーが詰まる原因になってしまいます。

もしタンクが錆びていたら錆びを落としてキレイにしてあげてください。

2.ガソリンタンクのストレーナーが詰まっている

ガソリンタンクのストレーナー（タンクの後にあるコック）にゴミは詰まっていませんか？

ストレーナーの後のゴムホースを外して点検してください。

ゴムホースを外した時に燃料がジャジャ漏れだったら大丈夫です。

もし、

燃料が少量しか漏れてこない様であれば、

詰まっていますので、

ストレーナーを掃除してください。

もしくはストレーナーの交換です。

ガソリンタンクが錆びていたら、

ストレーナーに錆びが入って詰まりかけている事もありますので、

注意が必要です。

3.ストレーナー～キャブレターの間の詰まり

ストレーナーからキャブレターの間って、

ゴムホースで繋がっています。

このゴムホースは詰まっていませんか？

もしくは、

破損してガソリンが漏れていませんか？

破損している様であれば交換しちゃってください。

ゴムホースをキャブレターから外したらガソリンが漏れてきますので、

ゴムホースを外したら分かると思いますよ。

また、

経年劣化で破損してしまう事もありますので、

ちょっとでも劣化しているのを確認できたら交換した方が良いでしょう。

4.エアクリーナーの点検

エアクリーナーボックスを開けて点検してください。

エアクリーナーの汚れ具合を確認します。

あまり古い農機具の場合、

かなり長い間放置している事もあるので、

かなり汚れている可能性があります。

エアで吹き飛ばせる位なら吹き飛ばしちゃってください。

吹き飛ばしても汚い場合は交換が必要です。

新品のエアクリーナーを用意しましょう。

もしくは、

スポンジを購入してきて代用しても良いかと思います。

但し、

ここで代用するスポンジはキッチン用は使用しない方が良いです。

ガソリンやオイルで弱くなってしまう上に、

エンジンに吸われてしまって、

スポンジ自体が無くなってしまう事もあるので、

上部なスポンジを使用してください。

5.キャブレターの大掃除

みなさん、

大掃除するのをOHと言う方もいますが、

掃除は掃除です(笑)

OHはオーバーホールなので、

パーツの交換をして、

できるだけ新しい状態に戻す事ですので、

お間違いなく。

で、

ここまで来たら、

最後まで行きましょう。

まずはキャブレターを管理機から外してください。

そして、

キャブレターのパーツを全てバラバラにします。

あ！ちょっと待って！

もし触るのでしたら、

ちゃんと勉強してから外しましょう。

エアスクリューの外し方をお教えします。
外す前に一度締めこんでください。
まだ締めこまないでくださいね。
締めこむときに、
何回転締めこんだかをしっかりチェックしてメモしておいてください。
そして、
キャブレターを組む時にスクリューは一度締めこんで、
最初に締めこんだ回数を開けていってあげてください。
こうする事で、
スクリューが元の位置に戻るので、
同じセッティングを出せる様になるんです。
スクリューのセッティングは「3と1/4回転」とか、
「4と1/2回転」とかと言う感じになります。
つまり、1/4回転単位でスクリューをセッティングするので、
締めこんでメモする回転数も何回転と1/4とか1/2とか3/4回転と言う風になります。

そして、

キャブレターをバラバラにしたら、

キャブクリーナーに漬け置きしておいてください。

漬け置きしておく時間は一晩です。

で、

一晩、キャブクリーナーに漬け置きしたら、

エアーでキャブクリーナーを飛ばしてあげて、

穴と言う穴も吹いてください。

そして、

汚れている物はウエスで拭くなどしてキレイにしましょう。

全パーツを掃除したら、

キャブレターを組みなおして、

エンジンに装着してください。

バイクでもそうなんですが、

キャブレターだけキレイに掃除してあるのが分かると、

結構、誇らしい物ですよ(笑)

6.インシュレーターは以外と大事

キャブレターとエンジンの間にある筒状のパーツが、

実は「インシュレーター」と言います。

このパーツって結構大切で、

このインシュレーターの取付がズレていたりすると、

二次エアを吸ってしまって、

エンジンが不調になってしまうんです。

ですので、

キャブレターを外したら、

このインシュレーターをしっかり組んであげてください。

そして、

インシュレーターが経年劣化などで割れていても二次エアを吸ってしまうので、

そこも注意して観察してくださいね。

そして、

インシュレーターには紙のガスケットが入っている事もあるので、

コチラもちゃんと入れてあげましょう。

あとがき

以上が管理機（ガソリンエンジン）がアクセルを吹かすと止まってしまう時の対処方法です。

いかがでしたでしょう。

他のサイトとかでは、

インシュレーターのことまでは言及していないので、

今回は入れてみました。

インシュレーターって結構重要で、

せっかくキャブレターをばらして掃除しても、

インシュレーターの取付を失敗していると、

エンジンが不調になってしまうんです。

これは、キャブレターからエンジンへ混合気が送られる時に、

インシュレーターから二次エアを吸ってしまって、

正常な吸気ができなくなってしまうんです。

ですので、

キャブレターを外したら、

必ずインシュレーターの取付をチェックしてみてください。

そして、

ここまでやっても、

エンジンが止まってしまう症状が出てしまう事が実はあります。

それでもどうしてもエンジンが止まってしまう時に疑うべき事

ここまでやってもエンジンが止まってしまう現象が起きる時、

私の中であと1コ位しか疑える箇所はありません。

その疑うべき箇所は・・・

ガソリンタンクのフタですね。

ガソリンタンクのフタが錆びていたり、

もしくは、

ガソリンタンクのフタが樹脂などの場合、汚れている可能性も。

ガソリンタンクのフタって、

かなり重要な役割があって、

この役割が果たせないと、

ガソリンがエンジンまで行かないんですね。

その役割とは・・・

ガソリンタンク内に空気を送る役割なんです。

これでピンとくる人はいると思うんですが、

ピンとこない人はこの後を読んでくださいね↓↓↓

ガソリンタンクにガソリンが入っていて、

フタを普通にしてしまうと、

ガソリンタンク内が密閉状態になってしまうんですね。

密閉状態だと、

ガソリンタンクからガソリンが出ていかないんです。

だから、

ガソリンタンクのフタに小さい穴が開いていて、

空気を通す様になっているんです。

この穴が錆びていたり、汚れていたりして塞がってしまうと、

ガソリンがガソリンタンクから出て行かないんです。

もしくは出ていくガソリンの量が少量だったりしてしまいます。

ですので、

ここまでやってみて、

エンジンが止まってしまう時は、

まず、ガソリンタンクのフタを取った状態でエンジンをかけてください。

そして、

そのままの状態でアクセルを吹かしてみて、

しっかりエンジンが吹ける様であれば、

ガソリンタンクのフタに原因があるので、

錆びを取るなり汚れを取るなりしましょう。

ps.

いかがだったでしょう？

ここまでの作業は、

難しかったですか？

管理機でもトラクターでもエンジンをいじりたいと思っているなら、

この位の事はやってみて欲しいです。

と言うか、

ここまで出来ると、

大抵のトラブルは解決できますよ。

頑張ってみてくださいね。

一個一個やっつけていけば必ずできます。

そして、

この記事を読んでみて、

「私には無理～！」と言う人は、

無理しないで、速攻で農機具屋さんに行きましょう。