中古農機具の購入方法 選ぶポイントは?
「げぇ・・・これ使えないじゃん!」
「せっかく買ったのに~~~!」
と、
中古の商品をろくに見もしないで買うと、
起こるトラブルです。
せっかくお金出して買ったのに、
欲しい機能が無かった、
エンジンの調子が悪かった、
もっとキレイだと思っていた・・・
こんな事は良くある話しですが、
できれば回避したい内容でもあります。
農機具を購入する時に、
大切なのは、
農機具の傷み具合です。
どれだけ痛んでいて、
程度が良いのか?悪いのか?
を見分ける必要があります。
そして、
次に大切なのは、
中古の農機具は、どうやって買うのが良いのか?
何を基準に見ていったら良いのか?
そんな内容をどんどん書いていきますので、
お付き合いください。
Contents
中古農機具を選ぶポイント
<必須機能・性能の確認>
農機具はご存知の通り、いろいろな種類があって、
畑や育てる穀物・野菜などの種類によって、
必要な性能が全く違ったりもします。
「安くて程度の良いトラクターを見つけたらOK」ではなくて、
必要な機能や性能についても、
しっかり考えて中古農機具を選んでいきましょう。
大は小を兼ねるじゃ農機具は買えませんよ。
<展示車両は実際に動かしてみる>
店頭展示してある中古農機具は、
販売店のスタッフに声をかけて、
実際にエンジンをかけてエンジンの調子を確認してみましょう。
古い展示車両や、
在庫期間が長いと、エンジンが掛かりにくい事もあるので、
チョークを引いてエンジンがかかるのか?
エンジンを温めた時にアイドリングが安定するのか?も確認してください。
そして、
実際の動きに不自然なところがないかも確認してくださいね。
店舗に出向いて、実際に動かしてみると、
購入時の失敗のリスクを軽減できるので、おススメです。
<オイル漏れの確認>
中古の農機具は、
販売店で販売している車両を含めて、
100%のコンディションとは限りません。
特に、不具合で多いのはエンジンからのオイル漏れです。
駆動部分やエンジンからオイル漏れが出ていないか確認しましょう。
オイル漏れは、滲み程度であれば、だましだまし使えるんですが、
床にオイル漏れがあって、オイルが広がっている時は、
早めの修理が必要となります。
無理して使用すると、
オイル漏れが酷くなって、
ついにはエンジンが動かなくなる可能性もあるので、
注意が必要です。
ですので、
中古農機具を見る際には、
展示してある床のチェックを最低限する必要があります。
アワーメーターと走行距離で使用状況を確認
中古の農機具を購入する際に大切なのは、
どれだけ使用しているのか?なんです。
その時に大切になるのが、
「アワーメーター」。
「アワーメーターが1,000時間を超えている = 走行距離10万キ㎞」
と考えましょう。
つまり
アワーメーターが1,000時間を超える様だと、
その中古農機具は中古としての価値も著しく減ってきてしまうので、
注意が必要です。
そして、
排気量がコンパクトな農機具ですと、
10万㎞を超えると故障のリスクが増え、寿命も短いとされています。
また、
排気量が大きい農機具の場合は、
10万㎞を超えても、しっかりメンテナンスしていればまだまだ使用可能で、
20万㎞・30万㎞と故障なしに乗る事も可能になります。
と言う様に、
アワーメーターと走行距離、馬力・排気量を総合して選ぶ様にしましょう。
アワーメーターしかついていない農機具もありますので、注意が必要です。
中古の農機具を購入する時はどこで買うのかも重要な選ぶポイントです
中古の農機具って、
インターネットで調べると、
いろんな物が販売されています。
そして、
値段もまちまちで、
どの中古を買って良いのか?分からなくなります。
こんな時は、
先程も書いたアワーメーターや走行距離を見るのも選ぶポイントでもありますが、
どこで買うのかも重要なポイントとなります。
1つはインターネット
1つは農機具販売店
1つは農協
と、購入先は分かれますが、
農機具をどこで買うのか?
どうやって手に入れるのか?は、
あなたのスキルによって変わってくると思ってください。
なんの知識もなく、
買うのが初めての方と、
のう農業は何年もやっていてベテランの方ですと、
やっぱり買い方も違って当然です。
そこで、
購入先でのメリットとデメリットを分けて書いていこうと思います。
<インターネットで中古を購入する際>
メリット
価格が安い
種類や台数が豊富
デメリット
機械の信頼性が低い
壊れた時に修理を自分でしないといけない
後々のアフターサービスが全くない
<農機具販売店や農協で中古を購入する場合>
メリット
農機具の信頼性が高い
修理やアフターサービスが受けられる
デメリット
価格が高い
種類や台数が少ない
中古農機具を売っているお店が少ない
この様に、
インターネットで購入しても、
農機具屋さんや農協で購入しても、
メリットとデメリットが必ず存在します。
更に言うと、
乗用車と違い、
法廷整備や車検が無いので、
不安材料は非常に多いです。
ですので、
中古農機具の購入先ポイントを書いていきますね。
中古農機具購入時の購入先ポイント
理想なのは、
中古の農機具の種類が豊富な農機具屋さんや農協で購入できるのがベストだと思います。
そして、
インターネットで中古農機具を販売している農機具屋さんは何気に存在します。
そこで、
農機具屋さんを調べる時に、
気にした方が良い事は、
<「農機具メーカーの特約店」であること>
例えば、
クボタ、ヤンマー、イセキ、ミツビシ、この4社のいずれかで特約店になっている事です。
特約店になるには厳しい審査も必要ですし、実績も必要になります。
ですから技術力も信頼性も高いと考えて良いと思います。
また、
<インターネット販売をしているお店では>
インターネット販売をしていて、
豊富な車両を持っていて、近所と言うこともポイントではないでしょうか?
豊富な車両を持っていると言うのはお店の強みでもあります。
しかも、近所であればアフターフォローも受けられますし、
実際に伺って、農機具を選ぶ事も可能になります。
そして、
中古を購入する際に、
気を付けないといけないのは、
あなたのスキルです。
ただ「トラクターが安いからココで購入を決めた!」は良くありません。
と言うのは、
「安く売っているから購入した!」では、
後々、維持していく事もできなくなるので、
あなたのスキルを判断すべきです。
ここからは、
あなたのレベル別の購入先を考えていきます。
レベル別の農機具購入先
<初心者は近くの農機具やさんで>
初心者はとにかく近くの農機具やさんで購入しましょう。
メーカーの販売代理店や、
農協、
修理工場のある農機具屋さんは、
価格は少々高めですが、
修理の時などは、
専門のスタッフも常駐していて、
修理する事も可能になります。
また、万が一故障しても、
保証を付けてくれていたり、
修理工場でメンテナンスも可能になりますので、
初心者にはおススメです。
<中級者は中古農機具屋さんやリサイクルショップも可能>
ある程度経験のある農家の方でしたら、
中古の農機具屋さんやリサイクルショップでも購入は可能です。
自分で軽いメンテナンスであればできるでしょうし、
中古の農機具の状態を見極める事も可能でしょう。
程度の分からないインターネットではなく、
中古の農機具屋さんやリサイクルショップであれば、
リスクも少なく購入できますよよ。
<上級者であればネットオークションも>
農機具の購入で一番リスクの高い購入方法は、
インターネットですね。
しかし、
安く販売しているのもインターネットでもあります。
農業もそこそこやってきていて、
ベテランの域に達していれば、
農機具のメンテナンスも可能でしょうし、
修理の知識も多少は持っているでしょう。
そう言う方であれば、
インターネットでリスクのある購入でも問題ないかと思われます。
インターネットであれば、
・ヤフオク!
・農機具ネット
・ノウキナビ
とサイトもありますので、
良く選んで、
好みの農機具を購入してみてください。
実際に農機具を買う時に重要視するものは?
いざ農機具を買う時に見ないといけないのは、
エンジンです。
特にエンジンのオイル漏れには注意してください。
また、
エンジンからメカノイズがあるのか?も確認が必要です。
しっかりオイル交換をしてきたのか?なども選ぶポイントとなります。
最悪の場合、
エンジンの載せ替えなんて事にもなりかねません。
一方、バッテリー、刃、カバーなど付属部品は、
消耗品として交換可能なので大きな問題にはなりづらいと見て良いでしょう。
初級者の方は、農家や機械に詳しい人にお願いして一緒に来てもらうのも大切な購入方法です。
売る側にとっては侮れない相手がいると下手な商品は出しづらくなりますし、判断基準や交渉の勉強にもなります。
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