トラクター(農機具)のプラグ交換をしても火花が飛びません
「え~~~~~~~~~!」
「点火プラグの火が飛んでないんだけどぉ~」
「どうしたら良いの?」
って事になっちゃいましたかぁ・・・。
「点火プラグの火が飛ばない!」と分かったって事は、
点火プラグの交換は済んでいると言う事で良いでしょうか?
まずは、
点火プラグに問題がないところから始めたいと思います。
Contents
点火プラグの火が飛ばない時のチェック箇所
まずは、
バッテリーの電圧のチェック後、
点火プラグを交換してスパークチェックをします。
それで点火プラグに日が飛ばないのであれば、
以下のチェックを行ってください。
1. コイルとコードの接点不良がないかをチェック
2. テスターで点火プラグのプラグコードの断線チェック
3. コイル前の1次側の電流チェック
と、こうやって、
電源と端末など各箇所がしっかりしていれば、
密閉されたボックス類は無視していられるので、
末端方向から接触点と断線による通電不良状態を探っていくのが王道かと思います。
そして、
割とコイルの故障は少ないですね。
ちなみに、
コイルの故障診断は、
コイル前後の通電状況のチェックが必要です。
コイル前まで正常で、
コイルの直後で不具合が起こる様であれば・・・
といった感じですね。
もちろん、点火プラグは新品でテストしてください。
点火プラグの火が飛ばない理由一覧
そして、
点火プラグの火が飛ばない理由をいくつかに分けてみましたので、
参考にしてください。
1. バッテリーあがり
バッテリーが弱っていたり、
上がっていると、
点火プラグの火花も弱くなるし、
火が飛ばなくなります。
しっかり充電してください。
最低12.5V以上が必須ですよ。
2. プラグキャップ、プラグコードの不良
キャップの中に金属があって、
中の金属が損傷すると、
電気がリーク(漏れ)が起きて、正常にスパークプラグに電気が流れなくなったり、
火花が飛ばなくなります。
点火プラグコードも同様です。
3. スパークプラグキャップのショート、接触不良
プラグキャップの損傷を確認してください。
A:ターミナルシール(雨水の浸入を防ぐ)
B:キャップボディ(割れていると電気がリークする)
C:ケーブルコネクター(プラグコードをねじ込む)
D:セラミック抵抗
E:コネクタ(プラグとの接続部分)
F:ウォータープルーフキャップ(防水キャップ)
雨の日に不調になるのはシール、キャップなどの不良。
晴天時でも火花が弱い場合はコネクタやケーブルコネクタの不良が多い。
4. スパークプラグの熱価の不適正
プラグを外し、電極部分が黒くなっていれば、熱価が高すぎですね。
白くなっていれば、熱価は低すぎとなります。
茶色になるようにプラグの番数を独自にチョイスするのの大切な事です。
5. ICイグナイタ-の不良
ICイグナイタ-のチェックが出来るものは、
メーカーからトラブルシューティングのFAXをもらいテスターにて抵抗値を計測してみましょう。
専用のテスターが必要な場合もあります。
イグナイタ-が不良の時のトラブル症状は?
・エンジン始動出来ない
・エンジン始動後10~20分ほど走行するとエンジンが止まる
・エンジンが始動出来たり出来なかったりする
・エンジンがボコつく等
6. クランクシャフトセンサーの不良
クランクシャフトセンサーの不良。クランクが回転することで、点火時期を調整している。
7. イグニッションコイルの不良
4気筒であれば、このコイルが2個あります。
このコイルで電圧を上げてプラグから強い火花を飛ばす仕組み。
これが壊れると火花が弱くなったり、飛ばなかったりします。
点火プラグの汚れの取り方
最後の点火プラグの汚れの取り方を解説していきます。
まず、
年齢を召した方に多いのが、
点火プラグは金属ブラシでゴシゴシ磨く事。
点火プラグは金属ブラシでゴシゴシ磨かないでください。
電極を痛めます。
柔らかいブラシを使用して汚れを優しく落としてください。
それが出来ない場合は、
素直に新品の点火プラグに交換しましょう。
また、
点火プラグの締め付けトルクは、
メーカー側から決められています。
それが出来ない場合は、
絶対に閉め過ぎないでください。
閉め過ぎると、
燃焼室の圧縮漏れの原因になりますよ。
追伸
いかがだったでしょうか。
電装系のトラブルなので、
一部難しいところもあったと思います。
どうしてもメンテナンスできない時は、
全て元に戻して、プロに見てもらいましょう。
コメント