トラクターやコンバインは自賠責保険に入れないのか?
結論から言うと、
公道を走れる農機具(トラクター、コンバイン)は、
自賠責保険には入れません。
それには理由があって、
平成9年度に法改正があって、
時速35㎞未満で走行する車は自賠責保険に入れないと決まりました。
しかし、
農機具で公道を走る時には、
一般の乗用車と同様に、
事故のリスクがあります。
もしも事故を起こしてしまったらどうしよう?って思いますよね。
そんな時の為の、
対処方法などを紹介します。
自賠責保険と自動車保険の違い
自賠責保険とは、
車を所有する全ての方が必ず入らないといけない保険です。
自賠責保険は、
事故があった時に、被害者を守ることが一番の目的で、
人身事故にあった被害者を補償していきます。
そう言う目的の保険ですから、
被害者の車の修理や、
自身のケガなどについては
保証の対象外となります。
保険が必要なのはどの農機具?
まずは、農機具の何が公道を走れるのでしょう。
トラクター
トラクターは土を耕すほか、種や肥料を蒔(ま)いたり、収穫をしたりとトラクターだけでいくつもの農作業をおこなうことができる万能な農耕車です。
コンバイン
コンバインとは、イネや麦などの穀物の収穫からその中身を取り出す脱穀、
さらには選別までできる機能を合わせ持った農耕車です。
農機具で保険に入れる保険はコチラ
自動車保険
自動車保険は任意となっていて、
加入するかしないかは自分で決めることが可能です。
自動車保険は事故にあった際、
自賠責保険ではまかなうことのできない被害者への補償、
さらには自身や車の補償を含めることが可能です。
そこで、
自動車保険の中には、
「自賠下請け担保特約」(こんな名称)の様な特約があります。
普通の任意保険にこの特約を付けて入ると、
被害者の方の補償もできる様になるので、
非常に使いやすいですね。
特定農機具傷害共済
共済証書に記載のトラクター・コンバイン等の農業機械の事故により、
死亡・負傷された方を被共済者とする共済で、亡くなられたり負傷されたりした場合を保障します。
農機具共済
実は、少々違う意味合いの農機具の保険も存在していますので紹介します。
農機具共済と言って、
盗難被害にあった場合に備えて、農機具共済の損害共済と言う保険があります。
損害共済に加入していれば、農耕車が盗難被害にあって新しく農耕車を購入する際、
補償金を受け取ることができます。万が一に備えて加入しておくと安心です。
まとめ
万が一、
事故を起こしてしまって、
相手にケガをさせてしまった時は、
治療費はもちろん、
損害賠償も必要な項目となります。
そうなると、
なかなか自費で支払う事が難しくなってきます。
そんな事態を避けるために、
農機具でも自動車保険などに加入して、
安心して農機具を使用できる様に保険を使うのも必要な事です。
「自賠責に入らなくても良いんだ!」ではなく、
「自賠責に入れないからどうしよう・・・」と考えていく事が必要な事です。
コメント
失礼いたします。
(乗用)田植え機で公道走行はできないのではないでしょうか?
書き人知らずさん、
ご指摘有難うございます。
私の記事に誤りがありました。
確かに、田植え機は行動は走れませんので、
自賠責がどうのと言う問題ではありませんね。
記事を訂正いたしました。
ご指摘有難うございます。
またの起こしをお待ちしております。