トラクターのタイヤのエア漏れの対処方法
トラクターのエア漏れを発見しちゃいました。
対処方法を教えてください。
と言う質問がありました。
解説していきますね。
Contents
Question
代かきが終了して、
トラクターの洗車をしていたら、
タイヤが凹んでいるのを発見したので、
エアーを入れたんです。
しかし、
ゲージを見ると1キロも入っていなかったんです。
「こんなんで良く走ってたなぁ!」と思う程でした。
とりあえず、タイヤに書いてある「使用空気圧」を入れておきました。
洗車したから洗剤が付いたんだと思うんですが、
ホイールのバルブの根本から泡が出ていて、
そこからのエアー漏れだと分かったんです。
しかも、
4輪全てにエア漏れが発覚しちゃいました。
そこで今後の修理について質問なんですが、
①今のままでもっと点検スパンを短くして空気を補充していく。
②車のタイヤのパンク修理剤などを使用してタイヤの補修をしておく。
③農機具屋さんでチューブ交換してもらう。
どれが一番良いでしょうか?
お教えいただけますでしょうか。
Answer
まず、
トラクターに表示されているタイヤの空気圧は、
使用上限なので、
空気圧が1キロを切っていても普通に使用可能です。
畑の状態によっては、
わざと空気圧を低く設定するケースもありますよ。
そして、
今はまだ空気の漏れが少量で走る事ができても、
早めに修理しておかないと、
田んぼの真ん中で空気が抜けたら大事件になります。
ですので、
早めに修理した方が良いですね。
あと、
車用のパンク修理剤は、
チューブレスタイヤ用の修理剤なので、
チューブ式のタイヤに使用した時にどうなるのか?は分かりません。
ですので、
タイヤの修理剤はおススメできません。
ですので、
素直にチューブの交換を早めにした方が良いと思いますよ。
価格自体、たいして高くないですし、
交換すれば何年も使用できるので、
だましだまし使用するよりもリスクは無いです。
あと、
タイヤの交換作業なんですが、
タイヤの交換自体はさほど難しい事はありません。
ですので、貴方次第ですね。
自分でタイヤのビートを落とせるのでしたら、
専用の機械などがなくても簡単な工具と工夫でタイヤは交換できます。
トラクターのタイヤ交換方法
ここで、
タイヤ交換、チューブ交換を自分でやりたいと思っている方もいると思いますので、
簡単にタイヤ交換を解説していきますね。
・・・とその前に、
貴方は自転車のタイヤ交換をした事はありますか?
した事がある方は、
自転車のタイヤ交換をイメージしても良いかもしれません。
した事の無い方は、
まずは自転車のタイヤ交換をしてみたら良いかと思いますよ。
それでは、
タイヤ交換を簡単に解説していきますね。
まずはタイヤのサイズの確認
トラクターのタイヤの側面には、
・タイヤの幅
・リム
・タイヤの強度
等の情報が書かれています。
タイヤの交換前に確認してください。
車両によって表示方法は違いますが、
ハイフンでつながれた記号や数字が目印です。
「6-12」という表示なら前の数字がタイヤの幅を、後ろの数字はリムを指しています。
タイヤの幅とリムを表す数字の間に「/」「×」などの記号が表示されていることもあります。
記号のあとに続く数字は、タイヤの扁平率です。
また、「PR」または「P」という表示も忘れてはいけません。
PRはタイヤの強度を示しています。
6PRのように、文字の前に表示された数字を確かめてください。
こういった表記を基準に、
適合するタイヤを買ってきてください。
タイヤ交換の道具を揃えてください。
タイヤやホイールを外す際に使う道具は、
・インパクトレンチ
・ハンマー
・タイヤレバー
・ホイールのさびを落とす金たわし
・新しいタイヤを取りつけやすくするせっけん水、
・チューブのバルブを換える際に使うバルブドライバー
を用意しましょう。
も用意しなければなりません。
また、
・チューブを取りつける際に使うプライヤー
・空気を入れるコンプレッサー
なども準備が必要です。
トラクターのタイヤを取り外す
ジャッキでトラクターを持ち上げて、
ジャッキスタンドを噛ませます。
こうする事で比較的安全にタイヤ交換ができる様になります。
そして、
インパクトドライバーでホイールのボルトを外し、
車体からタイヤを外してください。
ホイールからチューブを外す
ホイールから出ているチューブのバルブを開いて空気を抜きます。
タイヤレバーを使ってホイールとタイヤの接地しているビートを外します。
タイヤレバーをハンマーで叩いて外していきます。
ホイールの反対側も外していきましょう。
そして、
次はタイヤを持ち上げてチューブを引きだし、
タイヤレバーでタイヤを持ち上げて、
ホイールからタイヤも取り外します。
新しいタイヤの片側をホイールにはめる
金たわしでホイールの錆びを取ります。
そして、
タイヤの内側に石鹸水を塗って、
タイヤの内側が滑りやすくしていきます。
タイヤに矢印で回転方向が記されているので、
回転方向を確認してから、
タイヤをホイールにはめていきます。
ホイールにタイヤを当てたら、タイヤの側面を叩いてはめ込んでください。
チューブの取り付け
チューブのバルブキャップを回して外して、
バルブコアをバルブドライバーで外しておきます。
それから、
外してチューブ(もしくは新しいチューブ)に空気を少量入れて、
タイヤの中に押し込んでいきます。
チューブのバルブがホイールの穴から出る様に、
チューブを取り付けていきます。
タイヤの取り付け
後は、
プライヤーでバルブを掴み、
ホイールの中に入らない様にしておいて、
チューブを全て入れたら、
タイヤを裏返して、
反対側のタイヤの側面をホイールにはめていきます。
タイヤに空気を入れる
バルブコアを戻して、
コンプレッサーで空気を入れていきます。
トラクターごとに指定している空気圧が違うので、
説明書やタイヤの側面、車体に書いてある空気圧などを確認してから、
空気を入れていってください。
そして、
空気を入れたら、
ホイールとタイヤに隙間がないかも確認しておきましょう。
そして、
最後に空気が漏れていないを確認してください。
漏れがなければ、
チューブキャップを閉めて、
タイヤを外した時の手順とは逆にタイヤを取り付けて終了です。
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