農機具 2stエンジンで高回転の出力が出ない時の対処方法
農機具(溝切機)2st(サイクル)エンジンで、
アクセルを開けていって8割以上開くと、
エンジンは止まらないんですが出力は上がらなくなってしまいます。
と言う質問がありました。
つまり、
高回転の出力が出ないんですね。
早速解説していこうと思います。
質問からどうぞ。
Question
農機具(溝切機)2st(サイクル)エンジンのキャブレターについてです。
昨年、農機具屋さんで直してもらった農機具(溝切機)なんですが、
直してもらった時点でチョークを引いてエンジンに負荷をかけるとエンジンストールしていました。
農機具屋さんからは、
そのまま使用して欲しいとのことだったので、
エンジンが止まらないところで昨年は仕事をなんとか済ませたんです。
農機具屋さんが直せないのが分かったので、
今年こそは!と思って、
自分で直す事にしました。
キャブレターをバラしたところ、
燃料ホースにガム&キャブレターのインレットスクリーンにもガムが付着していました。
おかげですぐに原因が分かりました。
キャブレターの大掃除をしてからはエンジンも一発始動、
チョークを引いてもエンジンは止まりません。
しかし、
アクセルを8割程度開けて高回転にするとエンストにはなりませんが、
それ以上出力が出ません
古いエンジンの場合、50:1の混合燃料だと薄いのでしょうか?
(焼けるような臭い?はしません)
何か思い当たる部分がないのでお知恵をお貸し頂ければ幸いです。
Answer
インレットと言うことはダイヤフラムキャブですよね。
ダイヤフラムキャブの場合、
Hi&Lowの調整ネジがあるハズです。
ここを調整しなおす必要がありそうですね。
↑こちらの図は参考までに載せました。
恐らく、インレットの詰まりがある状態で燃調を調整しているので、
大掃除して燃料の流れが良くなった今ですと、
少し濃いのでしょう。
燃調が濃過ぎると回転は上がらなくなり、高回転が出せなくなります。
<<調整の仕方>>
アイドリング時にLowネジを微調整して、
アイドリングは一番高くなる所を見つけます。
見つけたら、
アイドリングを別のネジで下げてストールしないギリギリの所に合わせます。
そして、
Hiネジを薄くなる方向に(今回は閉じる)回していくと、
高回転でもふける様に調整できます。
注意するべきところは、
高回転を求め過ぎると、燃料が薄くなりすぎるので、
焼き付きの恐れが出てきます。
最高回転数は8000~9000rpmにとどめておく方が良いでしょう。
回転計がないのであれば、
最も高い回転になる所まで締めてその後、半回転程開いてあげると、
それで大体の調子は出せるはずです。
試してみてください。
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