耕運機で2回以上耕さないと畝が立たない。粘土質でガチガチ

耕運機で2回以上耕さないと畝が立たない。粘土質でガチガチ

うちの畑が粘土質で困っています。

対処方法はありませんか?

と言う質問があったので、

解説していきますね。

Question

うちの畑が粘土質で土がすぐにガチガチになってしまいます。

耕運機で2回以上耕さないと、

畝が立てられません。

2反以上あるんですが、

どうしたら良いでしょうか?

Answer

耕運機で耕して、

畝を簡単に立てられる様にするには・・・

どんどん有機質を大量に入れていって、

土壌を改良していってください。

最初は3ton(以上でも良い)/10aです。

有機質は平均的には年間20%は減りますので、

毎年、補充する事が大切です。

有機質を加える事により、保水と排水性が良い腐植を作れます。

鶏糞や牛糞は肥料として考えられませんか?

安価で考えれば、バーク堆肥ですね。

身近に竹チップやオガクズ、籾殻、米糠などを入手出来ませんか。

身近にススキや葦などが有りませんか。

有機質の物を大量に安価に仕入れられないと、

後で大変な事になりますよ。

粘土質の畑を耕す方法

粘土質の畑を耕す方法を解説していきますね。

「粘土質の土質のお米は美味しい」と言われています。

実際のところ、肥料も大事なんですが、

砂地で水はけがよい圃場より、水もちがよい粘土質のほうが有効なんですね。

しかし、

そんな圃場を、田んぼから畑に変えるのは、非常に大変なんです。

粘土質の圃場の長所・短所

田んぼの場合

水 砂地の圃場と比べて、断然水持ちがよい。
土 水田の中で、微粒子となって空隙を埋める

畑の場合

水   適度な粘土質なら保水性に優れているが、
粘土質が多いと長雨の場合に水が溜まりすぎて根ぐされを起こす。
土   乾いた状態では、団子状態。均一土砂になりづらい。
根菜類は、粘りっこく、成長がいびつになりやすいが、味が深い。

そこで大切になるのが「堆肥」なんですね。

「堆肥」とは・・・

家畜の糞、稲ワラ、落葉などを堆積して、

自然に発酵させ、

腐熱させて作った肥料なんですね。

昔から自給肥料として使われてきました。

堆肥は、

肥料成分だけでなく、

有機物、特に腐植酸物質を含んでいるため、

土壌の腐植含量 を高め、土を膨軟にして耕作を容易にし作物根の生育を良くしてくれます。

また、土壌微生物の働きを活発にして、

土壌中での物質変化を促進し、作物根の生育環境をよいものにしてくれます。

●牛糞堆肥
牛糞が完熟した堆肥は、堆肥化する際に発生する発酵熱により、
病原菌など有害な菌がいなくなっており、堆肥の中でも良質なものとして知られています。
また、質がよいせいか、土をさらに豊かにしてくれるミミズが多数住んでいます。

●植物性の堆肥
畑づくりの際に刈ったススキなどはすべて畑の脇に堆積し、
堆肥化に必要な窒素分を含む八木橋の糞尿を混ぜて発酵させて使用します。
また、発酵を促進する微生物の活動が活発になるという雨水なども加わって、
順調に熟成しているので、草やキノコまで生えている。

●生ごみ堆肥
野菜くずや魚のあらなどの生ごみを、
コンポスターを利用して土の中にいる微生物の活動をうまく利用し、
堆肥化させたものです。
家庭で簡単に作れて、これまで捨てていた物を有効に利用でき、
しかも良質な堆肥になるということで最近注目を集めています。

「粘土質の土」を改良する方法

粘土質の土の主要成分は、野菜作りとして大変必要な物なんですが、

粘土質のみの土の場合、

土の粒子が細かいので、

少しの雨ですぐに固まってしまいます。

そして、

固まって乾くと、更に硬くなってしまうので、

野菜作りに必要な空気が土に通らなくなってしまうので、

野菜の根が育ちにくくなってしまうので、

野菜作りに向いていないんです。

そんな粘土質の土を野菜作りのしやすい土に改良するには、

堆肥や腐葉土などの有機物を入れて、

深く耕す事で、

微生物が住みやすくなり、

粘質物によって微生物が大きな塊をつくりだします。

そして、

土が団粒化して団粒と団粒の間に隙間ができるので、

野菜の育成に必要な水分や酵素、肥料などを、

土の中に保つ事ができる様になります。

ここで、ついでに、

畑の土の質を改良させる更なる方法を書いておこうと思います。

石灰で更に土質を改良する

実は、

日本は降雨量が多いため、

土中のカルシウムやマグネシウムといったアルカリ成分が流出しやすくて、

酸性土壌に変化しやすいんです。

しかし、

多くの野菜は酸性を嫌うんです。

つまり、

酸性度が高い畑だと、

野菜は育ちにくく、

葉が黄変して衰弱したり、

中には、

枯死したりしてしまう事もあります。

そこで、

土にアルカリ成分でもある石灰を撒いて、

酸性度を下げて、

野菜の生育に最適な土に改良する必要があるんですね。

石灰の原料となるのは、

石灰岩やドロマイトで、

日本では豊富に産出されています。

しかし、

石灰は土になじむのに時間がかかるので、

苗を植えたり、種を撒いたりする一週間以上前に混ぜておくと効果的なんです。

など、

施用に際しては、

耕地土壌のPHが6.0~6.5になるような量を計画して、

土壌とよく混和し施用することが大切なんです。

◎野菜の好む酸性度

酸性土壌は石灰を撒き、矯正しなくてはいけませんが、

作物によって好む酸度はまちまちです。

土中の酸度はPH(ペーハー)で表します。

PH7.0を中性。それ以下は酸性です。

つまり、

PH7.0以上はアルカリ性となる。

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