大型のトラクターは国産より外車の方が優れている？

大型のトラクターは国産より外車の方が優れているのでしょうか？

と言う質問があったので、

解説していきますね。

Question

大型のトラクター（100馬力クラス）は、

国産より外車の方が優れているのでしょうか？

ファンガーソンやニューホランドの様な外車の方が、

安くて耐久性もあって、

力もあるし余計な機能もついていないので良いと聞いたんですが、

どうなんでしょうか？

Answer

牧草作業においてなんですが、

油圧系統の流量、レスポンス、外部取り出しの数などでも、

国産トラクターより優れていますし、

モアコンやベーラー、マニアスブレッダーなどの重牽引車なら、

外車の様な輸入トラクターの方が自重もあるので断然仕事はしてくれます。

近年はISOBUSを使った作業機とのシンクロも増えてきていますが、

国産トラクターには装備されていませんね。

一方、

テッダーやレーキ等の軽作業なら小回りの効く国産トラクターの方が、

使い勝手が良いと思う向きがあると思いますよ。

そもそも、

国産のトラクターは水田作業に重きを置いて設計されているんですね。

余計な装備とは、

・自動水平

・自動深耕

の事だろうと思いますが、

近年は排ガス規制の影響で、どのトラクターも違う意味で電子化がスゴいです。

機械面では外国産の輸入トラクターは頑丈ですが、電気系統は少し不安が残ります。

不具合が有ればまともに動かなくなりますし、

モジュールごと交換です。

価格も高く別の角度から見たら国産トラクターの方がランニングコスト安いかもしれません。

輸入される外国産のトラクターの方が優れていると言うのは、

一昔前の話しだと思って良いと思いますよ。

ただ・・・

余計な機能のついていない安い国産の安いトラクターもあるにはります。

エンジンのトルクは外国産のトラクターの方がありますし、

メインのトラクターとして外国産のトラクターを使用している方は多いですね。

後々のメンテナンスの事を考えると、

国産の場合、

部品は10年程度で作らなくなる事があります。

つまり、

メーカーの在庫が頼りになってきますよね。

しかし、

外国産のトラクターは、

20年～30年位前の機種の部品でも、

いまだに在庫もありますから、

長く使用したいのであれば、

外国産を選ぶ人もいると思いますよ。