トラクターの公道走行に大型特殊が必要?
トラクターの公道走行に、
大型特殊の免許は必要なのでしょうか?
と言う質問があったので、
解説していきたいと思います。
Question
トラクターにロータリーを装着したまま公道を走行したいんですが、
作業機を取り付けたまま公道を走行できる様になった様なんですが、
私のトラクターは、
ロータリーのチェーンケースまでの幅が1760mmとなってしまいます。
この長さだと大型特殊の免許が必要だと思うんですが、
いかがでしょう?
昨年、
「ロータリーを装着したまま普通免許で走行できる仕様」で注文したんですが、
どうやら違う様なんです。
Answer
やられましたね。
残念ながらそれはクボタの営業が間違っています。
耕幅が1600mmですので、
勘違いしたんだと思いますよ。
1700mmを超えると大型特殊自動車に免許制度が改正になりました。
クボタの営業にクレームした方が良いですね。
そして、
大型特殊の教習代金を少しでも出してもらいましょう。
そして、
大型特殊の免許を取ってしまってください。
教習所には、
時々、現金割引なる制度もありますので、
結構安く済むかもしれません。
蛇足ですが、
ここで免許制度の確認です。
小型特殊と大型特殊の違いを書いていきますね。
小型特殊と大型特殊の免許制度の違い。
小型特殊自動車
農耕用の車両は最高速度が35km未満の場合、
大きさの制限はなく、小型特殊自動車として扱われます。
全長:4.7m以下
全幅:1.7m以下
ヘッドガードの高さ:2.8m以下
全高:2.0m以下
最高速度:時速15km以下
のトラクターは小型特殊自動車に分類されます。
普通免許を持っていれば、
小型特殊はついているので、
わざわざ小型特殊免許を取らなくても大丈夫です。
普通免許を持っていない人は、まず普通免許を取得しましょう。
免許のどちらも持っていないのであれば、
普通免許をお取りになる方が便利だしコスパ高ですよ。
大型特殊自動車
大型特殊免許は、
トラクター以外にも建設用のキャタピラーを使う機械なども含まれているため、
農業用だけの免許も準備されています。
全長:4.7m以上
全幅:1.7m以上
ヘッドガードの高さ:2.8m以上
全高:2.0m以上
最高速度:時速15km以上
のトラクターは大型特殊自動車に分類され、運転するには、大型特殊免許が必要です。
大型特殊免許の取り方
大型のトラクター、コンバインなどを運転する場合には大型特殊免許が必須です。
また、特殊な自動車は道路を走らせることが目的なのではなく、
特殊な作業をすることが目的となりますので、
大型特殊免許だけでなく作業するために別の免許が必要になることもありますので、
注意が必要です。
大型特殊免許は「農耕車限定」の免許もあります。
トラクターだけ運転をする人は「農耕車限定免許」を取得したほうが、
安く、早く免許を取得できます。
※大型特殊免許は18歳以上から取得可能。
自動車教習所で取得する方法と、試験場の試験で取得する2つの方法があります。
自動車教習所で取得する場合、「普通免許がない人」は16〜17万円程度、
「普通免許を持っている人」は8〜9万円程度で取得可能です。
また、学科22時間、技能12時間の教習を受けます。
(普通免許を取得している場合は学科試験なし、技能6時間)
路上研修などはなく、場内コースで卒業検定をパスしたら免許取得できます。
最大3ヶ月かけて通うことができますが、
検定を含めて最短4日で取得できるのが嬉しい特徴ですね。
試験場で免許を取得する場合は、
受験料・試験車使用量・免許証交付料をあわせて6550円で取得可能です。
安く大型特殊免許を取得するのであれば、試験場で取得するのも良いでしょう。
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