耕耘機のロータリーの軸が固着!外す方法と予防法は?
耕耘機のロータリーの軸が固着してしまいまいた。
どうやって外したら良いでしょうか?
と言う質問があったので、
解説していきますね。
Question
耕耘機のロータリーの軸が固着してしまいました。
どうやったら外れるでしょう?
そして、
もう固着する様にはしたくありません。
畑で使うからだと思うんですが、
水が入ってしまい放置してしまうからでしょうか?
水が入らないためにはグリスを塗るのが一番なのでしょうか?
ちなみに、
グリスは何が良いでしょうか?
Answer
耕耘機のロータリーの軸は、
結構簡単に固着してしまいます。
それは、
土を噛んでしまうからなんですが、
恐らく水も関係していると思います。
ですので、
質問者の方の言う通りでもあります。
そして、
軸の外し方なんですが、
①軸の外し方(プラスチックハンマー)
まずは、
エンジンのヘッドを外したりする時に使用する。
「プラスチックハンマー」など、
傷のつかない様な物で軽く衝撃を加えてください。
それで取れないのであれば、
次にいきましょう。
次の手段は、
潤滑スプレーを使用します。
②軸の外し方(潤滑油)
例えば、
CRC556など、
潤滑油を指してみて、
一晩放置してからチャレンジしてみてください。
手で外れなければ、
再度、プラスチックハンマーを使って、
軽く衝撃を加えてから外してみてください。
これでダメなら、
③ギアプーラー
ギアプーラーを使用してみてください。
そして、
これでもダメなら、
④バーナー
バーナーで炙ってから外してみてください。
ここまでやれば、
どんなに固着していても外れると思いますよ。
<追伸>
耕耘機は、
畑で使用する物なので、
どうしても土埃が発生しますので、
土や砂が噛んでしまう事があります。
また、
水もしかりです。
ですので、
グリスアップしてあげるのが大切なんですね。
だからと言って、
グリスアップするから埃や砂が入らないわけではありませんので、
ご注意ください。
やるべき事は、
日頃のメンテナンスです。
せめて、
年に一回くらいは、
ロータリーの軸を外して、
グリスアップする位の方が良いです。
軸を外して、
軸を受けている所も同様ですが、
軸についても、
しっかり洗浄して、
水分を取って、
グリスアップしてあげてください。
これで固着も防ぐ事ができます。
<ここでグリスの特徴などを解説しておきます>
グリスも何が良いのか、質問されていたので、
グリースの種類と特徴を書いておきますね。
ロータリーの軸なので、
それほど高温になりませんので、
高級なモリブデンを使うほどでもありませんが、
お金がありあまっているのであれば、
モリブデンを使用しても良いかと思います。
①シャーシグリース
車輌の下周りのグリース給油箇所に。
耐水性、潤滑性に優れていて比較的安価ですね。
水分が含有されていて、雰囲気温度は80℃あたりが限界ですね。
②リチウムグリース
産業機械の回転、摺動部に使用します。
耐水性、耐熱性、潤滑性に優れています。
オールマイティーに使用でき適用範囲が広いです。
雰囲気温度は、130℃まで使用可能です。
③モリブデン入りリチウムグリース
ボールジョイントなど強い荷重がかかり、摩擦・摩耗が発生する箇所に使えます。
焼き付きが発生しやすい厳しい潤滑箇所に。
特に耐摩擦・摩耗性に優れ、耐水性、耐熱性も持っています。
雰囲気温度は150℃まで使用可能です。
④シリコーングリース
使用温度域が広く、酸化安定性・耐水性などに優れているグリースとなります。
一般潤滑用シリコーングリースは一般石油系グリースに比べて酸化安定性や温度特性・耐水性に優れ、
適用範囲が広いのが特徴です。
高温潤滑用シリコーングリースでは、200℃以上の高温でも使用できるものもあります。
熱で変色しにくいです。
ちょう度(材料の硬さ)が安定し、低温でも硬くならないので使いやすいですね。
いかがだったでしょう?
固着するのは、
日頃のメンテナンスが行き届いていない証拠でもあります。
常にメンテナンスする様に心がけてくださいね。
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