ギヤオイルの規格について、どうやって選べば良いのでしょう?
農機具のギアオイルの規格について質問がありました。
回答してきますので、
ご覧になってください。
Question
今持っている農機具のギアオイルがSAE80W GLー4と指定されています。
この農機具のギアオイルを選ぶ時、
GL規格だけが合っていれば問題はないのでしょうか?
粘度も数値が合致しているものでないとダメなのでしょうか?
Answer
結論から言います。
APL規格(GL)もそうですが、
SAE分類もあっていないと良くありませんので、
APL規格もSAE分類も合致させて使用してください。
それでは、
ギアオイルについて解説していきますね。
ギアオイルとは、
自動車の・・・
・トランスミッション
・デファレンシャルギア
・トランスファー
と言った駆動系の装置に使用する潤滑油なんです。
ショップやホームセンターなどでは、
ミッションオイルとかデフオイルとかと言った装置別に使用目的を狭めて売っていますが、
こちらでは、
駆動系の各装置にマルチで使用できる「ギアオイル」として、
紹介していきますので、
読んでみてください。
ギアオイルの粘度の規格
SAE分類とは
SAE分類とは、ギアオイルの粘度の規格なんです。
つまり、
SAE分類とは、オイルの粘りを分類する時の表示となります。
例えば、「75W-90」という数字と英字で表記されています。
左側の「W」が付いた数字は冬場の対応外気温を示す数値、
右側は夏場の高温期の対応外気温を示す数値です(数字そのままが気温ではありません)。
数値は小さいほどオイル自体の粘度は柔らかいんです。
また、
数値が大きいと粘度は固くなります。
この粘度は、
温度によってオイルの粘度が変わってくるので、
オイルが使用できる環境温度を差しています。
日本農業機械工業より引用
API規格
ギアオイルには「API規格」と呼ばれていて、
負荷によって用途別の分類があるんです。
この規格は、
ギアオイルの使用用途によってGL-1からGL-6の6段階に分けられています。
現在、実際的に用いられている規格はGLー4と5で、
販売されているものはほとんどがGLー5となっています。
ギアオイル API規格一覧表
日本農業機械工業より引用
いかがだったでしょう。
ギアオイルの規格について、
2つの基準がある事が分かっていただけたでしょうか。
人によっては、
自分の使い方で少し変えて使用したりもしています。
ですが、
基本的に、
この2つの基準を守って使用するのが、
好ましいと言って良いと思います。
ですので、
SEA分類もAPI規格も守って使用してくださいね。
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