草刈り機 チョークをONにするとエンジンが止まります
エンジンがかかったら、チョークをONにするとエンジンが止まります。
どうしたら良いでしょうか?
と言う質問があったので、解説していきますね。
Question
草刈り機について質問です。
エンジンをかける時に最初は、
チョークをOFFにしてエンジンをかけますが、
エンジンがかかったら、チョークをONにするとエンジンが止まります。
どうしたら良いでしょうか?
Answer
チョークは、
エンジン始動時にチョークon(閉)にして、
エンジンが掛かればゆっくりチョークoff(開)にします。
チョークは空気の流入量を減らす事を目的としていて、
チョークonと言うのは、
「チョークの機能がonになっている」と言う事で、
空気の流入量を減らしている。と言う意味です。
そして、
チョークoffと言うのは、
「チョークの機能がoffになっている」と言う事で、
空気の流入量を減らす機能を止めている。
つまり、空気量を抑制していないと言う意味ですね。
それでは、
チョークの基本的な考え方と、
使い方を解説していきますね。
<チョークの考え方>
エンジンの始動性は、
季節によって大幅に変わります。
暖かい時は良いのですが、
寒くなると、
急に始動性が落ちてしまいます。
始動性が落ちるには理由があって、
エンジンの中にガソリンと空気を混ぜ合わせてくれるのがキャブレターなのですが、
このキャブレターに入ってくる空気の量が、
寒いと多くなるんです。
例えば、
冬に暖房を利かせていて、
部屋の上の空気が暖かくて、
床の方が寒いと言う現象を感じた事はありませんか?
この現調は、
暖かい空気は軽いので上に溜まりやすく、
寒い空気は下に溜まりやすいからなんです。
これはエンジンにも関係していて、
暖かい時は良いのですが、
寒い時と言うのは、
空気が重くなっているんですが、
暖かい時に比べて、
空気の密度が高くなっているんです(重い理由)。
空気の密度が高くなると、
エンジンに流入させる空気も必然的に多くなりますので、
燃料の量は変わらないのに、
空気の量が多くなる・・・・・。
と言った現象が起こるんですね。
こうなると、
通常、冷え切っているエンジンは、
入ってくる燃料と空気の混合気の比率が悪くなって、
エンジンが「かからない!」と言う現象が起こるんです。
ここで、
チョークが登場するのです。
冒頭で、
「エンジン始動時にチョークon(閉)にして」と書きましたが、
チョークをon(閉)にすると、
空気通り道を軽く塞いでくれるんです。
空気の道を塞ぐ事で、
空気の流入量を減らして、
混合気の燃料と空気の量を一時的に通常の比率に直してくれるんです。
そうすると、
エンジンがかかりやすくなって、
エンジンが始動するのです。
ですので、
エンジンがチョークをon(閉)ことでかかったら、
様子を見て、
チョークをoff(開)にしてあげて、
運転を続行してあげるのです。
チョークをonにしておいた方が調子が良い
時々、チョークをonにしておいた方が調子が良いと言っている方がいますが、
これは間違いなのです。
チョークをonにして閉じておいた方がエンジンの調子が良いと言うのは、
空気の量を減らしているので、
逆な考え方をすると、
燃料の量を比率的には増やしている状態になりますから、
エンジンに力が出て、
調子良く感じる事もあるかもしれません。
しかし、
チョークをon(閉)の状態しているので、
空気の量が少ないと、
かぶりやすく、
エンジンの温度も上がりにくくなります。
燃料の混合気の空気の比率が低いと、
燃料が不完全燃焼になりますので、
公害をまき散らす様な物ですね。
ですので、
チョークをon(閉)の状態で使用し続けるのは、
エンジンにも良くないので、
すぐ止めましょう。
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