エンジン停止後のチョークは上げるのが正解?
エンジン停止後はチョークは上げて置いとくのが正解ですか?
と言う質問があったので解説していきますね。
Question
農機具でもバイクでも、
エンジンを始動させる時にチョークを使用しますが、
使い方がイマイチ分かりません。
チョークを上げて使っても使えると思うんですが、
チョークは上げっ放しで良いのですか?
特に、エンジン停止後はチョークは上げて置いとくのが正解ですか?
Answer
まず、
チョークは上げるとか下げるとは言わないので、
通常の言い方をお伝えします。
チョークは通常運転の場合「開ける(=戻す)」と言います。
チョークを使用して始動させる場合は、
「閉じる(=引く)」と言います。
を言う事を踏まえて解説していきます。
バイクや草刈り機の使用後、
しばらく使用しないで、しまっておく場合は、
チョークは「開ける(=戻す)」。
燃料を抜いて、
燃料が無くなってエンジンストップするまでエンジンを動かしておいて、
ガス欠になってエンジンが止まったら、
そのまま埃の被らないところに保管するのがベターです。
また、
長期保管するのではなく、
明日も使用しますよ!って時は、
チョークは通常運転の「開ける(=戻す)」にして、
燃料を抜いたり、
ガス欠運転をしなくても大丈夫です。
つまり、
エンジンを使う時に、
チョークを引いて閉じる状態にして使用します。
そして、
始動後、エンジンの回転が安定し始めたら、
チョークは戻して開いてください。
これが正しい使い方です。
気候が温かくなったらチョークは引いて閉じなくても、
エンジンはかかりますよね?
これが正常な状態なんです。
<チョークの簡単な機能説明>
チョークは、
通常、引くと、空気弁を閉じると言う形になるんですね。
この閉じる状態は、
キャブレターの空気の流入量を減らして、
爆発し易くするのが目的となります。
そして、
エンジンがかかって、温まったら、
チョークを開いて(戻して)、
通常運転になるんです。
特に冬の寒い時期に行う行動なんですね。
<チョークの使用目的>
チョークを使用するのには理由があります。
冬などの寒い時って、
空気が軽くなっているんです。
夏場のエアコンを思い出してください。
暖かい空気って熱い空気が下に集まってしまうので、
空気をかき混ぜてください!って言いますよね。
そのためにサーキュレーターを使用して、
空気をかき混ぜたりしませんか?
その原理と一緒で、
冷たい空気は軽くなっているんです。
エンジンをかける時に、
空気が軽くなっていると、
キャブレターに入ってくる空気の流入スピードが増すので、
当然、空気の量が多くなるんです。
エンジンの燃焼室に入る燃料と空気の混合気は、
この時、
空気が多くなるのに、燃料の量は変わらないので、
点火しにくくなるんです。
これが冬場にエンジンがかかりにくい原因なんです。
そこで、
チョークを使って、
空気の通り道を小さくして、
空気の流入量を抑えるんです。
空気の流入量を抑える事で、
燃料と空気の混合気を適切な比率にして、
エンジンをかけるんです。
つまり、
チョークを引くと閉じる状態になりますので、
エンジンが掛かりやすくなる。
エンジンがかかって、
エンジンが暖まったら、
チョークを戻して、
通常運転に戻してあげるのが正解で正常な状態なんですね。
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