トラクターのエンジンがストップ!冷却水が入っていない!
イセキトラクターのエンジンがストップしてしまい、
エンジンフードを開けてみたら、
冷却水が入っていませんでした。
どうしたら再始動できるでしょうか?
と言う質問がありました。
解説していきますね。
Question
うちで使っている古いイセキトラクターなんですが、
先日畑を耕していたら、オーバーヒートでエンジンが止まってしまいました。
原因を究明すべくエンジンフードを開けて、
ラジエーターキャップを開けてみたら、
冷却水が入っていませんでした。
少しエンジンが冷えた所で、
冷却水を入れて再始動してみたんですが、
セルモーターは回るんですが、
マフラーから黒い煙だけ出て、
エンジンはかかりませんでした。
完全に焼き付けを起こしてしまったのでしょうか?
そして、
グロープラグや、
リレーを交換すれば、
再始動できる様になるもんなんでしょうか?
Answer
まず、
セルモーターが回って、マフラーから黒い煙が出るのは、
「焼き付け」とは言いませんね。
一重に圧縮圧が上がらなくなっていますね。
圧縮圧が上がらなくなる原因は・・・
①ガスケットに穴が開いてしまって、冷却水が流入してしまった。
②燃焼室に液体がある状態でピストンが上下したので、クランクが曲がった。
③圧縮がかからなくなって、自然着火が出来なくなりエンジン始動ができなくなった。
もしくは、
グローかもしれません。
あと、
考えられるのは、
①燃焼室に冷却水が入ってしまって油膜切れを起こした
②ピストンリングが摩耗して圧縮が抜けている
③セルモーター程度のスピードではエンジン始動までいたらない。
こんな感じでしょうかね。
いずれにしろ、
一度エンジンをバラシて、
原因を究明して、
オーバーホールしないと、
普通には使えないでしょうね。
冷却水とエンジンオイルの点検について・・・
ガソリンエンジンでも、
ディーゼルエンジンでも言える事なんですが、
基本的に、
冷却水とエンジンオイル位は、
常日頃チェックする様にしましょうね。
冷却水だって漏れない事はないですし、
エンジンオイルだって、漏れない事はありません。
つまり、
どっちも漏れる事を前提に、
普段からチェックしておかないといけないって事です。
冷却水もエンジンオイルも、
エンジンを動かす上で、
不可欠だし、
足りなくなったら、
エンジンに致命傷を与えるアイテムでもあるんです。
普段から点検して足りなくなったら注ぎ足す位の事をしましょう。
また、
冷却水に水を使用しようとしている方へ・・・
冷却水に水を注ぎ足すのは問題ないです。
また、
暖かい時期に、
冷却水に水を使用するのは問題ないです。
と言うのは、
冷却水を使用するのには理由があって、
冷却水の事を不凍液って聞いた事ありませんか?
そうなんです。
冷却水って凍らない水なんですね。
ですので、
暖かい時期は水は凍らないので、
冷却水の代わりに水を入れても問題ありませんが、
冷える時期に水を入れておくと、
凍ってしまうんです。
つまり、
暖まったエンジンを冷やす時に、
ラジエーターのバルブを開いて、
ラジエーターで冷やした水をエンジンに循環させて、
エンジンを冷やすんですが、
この時、
ラジエーターの水が凍っていると、
水が循環しなくなってしまうんです。
すると、
エンジンが冷えなくなって、
オーバーヒートを起こしてしまうんですね。
だから、
ラジエーターの中に入れる水は、
不凍液って言って、今で言う冷却水を入れるんです。
そうする事で、
水が凍ってしまう時期でも、
エンジンを安全に冷やす事ができる様になるんですね。
ですから、
水を入れておいても良いんですが、
寒くなる前に冷却水を入れて、
冷却水が凍らない様にしないといけないんですね。
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