メンテナンス

農機具の錆び止めに廃油と灯油って使えるんですか?

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農機具の錆び止めに廃油と灯油って使えるんですか?

今回、

ご自分の農機具を大事にしたいからゆえの質問だと思うんですが、

農機具の錆び止めについて質問があったので、

解説していこうと思います。

まずは質問からご覧ください。

また、最後に錆び止めの方法まで書いておきましたので、

そちらも参考にしてください。

Question

知合いに、農機具の錆び止めをするのであれば、

廃油に灯油を混ぜた物を吹きかけると良いと聞いたんですが、

実際の所はどうなんでしょう?

もし、使えるのであれば、

何対何の割合で配合したら良いでしょう?

Answer

農機具をこれから大事に使っていきたいからの質問なんだと思います。

廃油はタダなので、

錆び止めとして再利用すると良いだろうと言う事なんだと思います。

確かに、油分なので、

錆びは防止できるかもしれませんが、

普通、錆び止めに使用する人はいませんね。

もし使用するとしても、

そこら辺一帯が油まみれになっても良い仕事をしている人ではないでしょうか?

と言うのも、

油脂ですから、

洗えば流れ落ちてきます。

もちろん雨でも流れ落ちてきます。

雨の中で畑で使用すれば、畑に廃油が流れ落ちますし、

倉庫に運び込んだら、倉庫の床が油まみれになります。

コンクリートは滑りやすくなって、汚れやすくなりますよね。

そして、

農機具の樹脂の部分は、

廃油が付着したまま放置すると、

ひび割れの原因にもなるので、

良い事はないです。

唯一メリットと言えるのは、

固まらないので、

ハケ塗りや、吹き付けなどで塗る事ができる位ですね。

農業を営んでいるのであれば、

畑にも良い影響はありませんので、

正直に言って、

使わない方が良いでしょう。

農機具の錆び止めの仕方

農機具専用のの錆び止めと言う事で、

特別な方法はありません。

錆び止めとしては、

車と同様で、

ボディにはワックス、

シャーシー周りにはアンダーコートやシャーシーブラックと言う感じです。

ですので、

上記で書いた様な廃油を使用すると言ったやり方はしない方が良いでしょうね。

それでは、

錆び止め剤を解説していきますので、

ご確認ください。

アンダーコート

アンダーコートは車の下回りに塗装するコーディング剤です。

車の下回りをアンダーコートでコーティングすることで、

水分や塩分・鉄に触れさせない様にしてくれて、

更に錆びを防いでくれます。

アンダーコートの施工代はけっこう高価ですが、

塗装も厚くはがれにくいので、

長期間使用しても大丈夫です。

シャーシーブラック

シャーシーブラックはアンダーコート同様、

車の下回りをコーティングする塗料です。

アンダーコートほどの耐久性はありませんが、

安価で施工できるのがメリットとも言えます。

油性と水性があって、

油性は速乾性に優れていてはがれにくいです。

水溶性は乾きにくく剥がれやすいんですが、光沢が出るのが特徴です。

車であれば2年に1回は塗りなおすのがおススメですね。

錆転換剤で錆び止めをする

車体に既に錆びが出ているケースは、

いくらアンダーコートやシャーシーブラックを塗っても、

塗装の下で錆びが進行してしまって、錆びが広がっていきます。

錆びが出たら、

基本的に錆びを削って鉄板を再構築する必要があるんです。

しかし、

場所的にもそう言った加工処理が難しい場所もあるんですね。

そんな時に使うのが、

錆転換剤です。

錆び転換剤は錆びを安定化させて酸化鉄に変換させるので、

それ以上錆びが進行しい様になります。

代表的な商品としては、

「POR―15」や「必殺錆封じ」などがあります。

ボディの目立たない部分

車であれば、ドアやトランク・ボンネットの内側などに効果的で、

こう言った部分は完全に防水構造になっているわけではないんです。

こういう部分は袋構造になっていて、

溜まった水分や塩分が乾きにくく、

錆びやすいんです。

そして、そういう場所と言うのは後で手が入りにくかったりもするので、

処理しにくいんです。

そんな場所には、

あらかじめ「ノックスドール700」といったスプレータイプの防錆剤を

スプレーしておいて、錆びを防ぎます。

DIYで自分で農機具の錆び止めを行う場合

基本的に、

仕事の繁忙期を避けて、

農機具を使用しない時期に行ってくださいね。

ここまで紹介してきた錆び止めのアイテムは、

全てホームセンターで売っていますし、

もし手に入れられなくてもインターネットであれば購入できます。

ですので、

自分で錆び止め処理を行う事は全く可能なんです。

・まずは農機具(車体)をジャッキアップしてタイヤを外してください。

タイヤを外したら、下回りを充分に洗ってくださいね。

そして、

タイヤハウスも充分に洗ってください。

せっかく錆び止めを塗装するんですから、

見落としなくキレイに洗いましょう。

そして、

洗浄する時は、

高圧洗浄機などであれば比較的楽に洗えると思いますよ。

そして、

・洗い終わったら、

完全に拭き取るか、

水分を飛ばしてください。

もしくは、

しっかり乾かす位はしましょう。

そして、

・ここから錆び止め剤の塗装です。

しっかり塗装してくださいね。

これで下回りが終わったら、

タイヤを付けて下回りは終了です。

最後は、

・ボディの錆び止めをしたかったら、

こちらもキレイに洗って錆び止めをしましょう。

追伸

いかがだったでしょう。

錆び止めは、

廃油などでやると、

環境にも良くないので、

できれば、

ちゃんと錆び止め剤を使って錆び止めを行ってください。

やる事はそんなに難しくないので、

時間のある時にチャレンジしても良いかもしれませんね。

あと、

「DIYで自分で農機具の錆び止めを行う場合」のところで解説しませんでしたけど、

塗装したくない場所は、

しっかりマスキングしてください。

マスキングしておけば、塗装は付きませんので安心して錆び止め剤を塗装できます。

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