トラクターやコンバインのバッテリーの外し方・取り付け方
トラクターやコンバインなど農機具の、
バッテリーの外し方、取り付け方の質問があったので、
回答していきます。
どっちでもいいや!なんて言ってると、
壊したり、
火傷を負ったりしちゃうんで、
ちゃんと覚えてくださいね。
Question
トラクターのバッテリーの交換で、
最初にマイナスから外すのは何故なんでしょう?
また、
取り付け方としては、
プラスから取り付けますよね。
なんでそう言う順番なんですか?
もし、
逆にやったらどんな事が起こりますか?
Answer
まず手順を言うと、
バッテリーの外し方は、
マイナスを外してからプラスを外します。
バッテリーの付け方は、
プラスを付けてからマイナスを付けます。
この手順は必ず守る様にしてください。
この手順のある理由なんですが、
そもそも、
電装品は、それぞれの線をたどって電装品に行きます。
そして、
マイナスはボディに接続されています。
つまり、
ボディは大きなマイナス端子なんですね。
このマイナスが繋がっている状態であれば、
工具がボディに触れてしまっても、
電位差がゼロになりますから、
感電したりスパークしたりすることはありません。
しかし、
先にプラスを外すと、回路ができあがってしまうので、
スパナなどで誤って触ってしまうと、
ショートが起こり、
スパナが熱で溶けるほどの大電流が起こってしまいます。
ですので、
マイナスを後でつなげる事で、
プラスが繋がっていても、
回路にはならないので、
危ない思いをしないで済みます。
そして、
更に解説すると、
手順を逆にすると、
ショートするのは書きましたが、
パチッと火花が飛ぶことで、
恐ろしい事が起こるんです。
バッテリーの周辺には、
完充電時に空気孔から排気された水素ガスが留まっていることがあるんです。
また、
エンジンルーム内には、
漏れたガソリンの気化ガスが漂っている事もあります。
そんな所で、
バッテリーを逆の手順で繋いでスパークしたらどうなるんでしょう?
もう分かりますよね。
水素ガスでもガソリンの気化ガスでも、
引火してしまう可能性があるんです。
これが起こったら大変な事になるのは充分分かっていただけるかと思います。
ですので、
バッテリーを外す時は「マイナス」から。
バッテリーを付ける時は「プラス」から行ってください。
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